4歳児なつめ組

今週の1場面 なつめ組(4歳児)

11月17日(金)

達目洞遠足の時に、岐阜市環境保全課の方から、逆川に生息する水の生き物をいただき、なつめ組にカマツカ2匹、ヨシノボリ1匹、アブラハヤ、ヌマムツ5匹、スジエビ7匹が新しく仲間入りしました。

週明け、狭い水槽に皆一緒に泳いでいる様子を見た子どもたちは、「仲間で分けたい」「大きさで分けたい」という声が上がり、それぞれの家作りが始まりました。

大きさの違う水槽、水草、石、木、鉢などから、それぞれ気に入った物を手に取り、水槽に移します。水草の位置をど真ん中に置いたり

石の大きさを、魚の大きさと合わせて分けて入れたり、魚の隠れ家になるようにと不安定な木を何とか斜めに立てかけたり、

それぞれの子が思いを込めて作る姿がみられました。自分たちで家を作ったことで、なつめ組の生き物という意識がグンと高まりましたね。

 

しかし、事件①は起きました。引っ越しをしたばかりでしたが、一匹の尻尾がなくなって浮いていたのです。

「かわいそう。」「ケンカしたのかな?」「誰かに食べられたんだよ。」「同じ仲間だから違うよ。」「でもこの子、泳ぐの早いし、餌もすぐに食べてるよ。」「お腹空いてるんだ。」「もしかしたら、間違えて食べちゃった?」

昨日の姿と変わってしまったアブラハヤを見て、子どもたちの想像はどんどん膨らみます。そして、昨日の経験と、魚に触れたい気持ちも相まって、「引っ越しだ!」と、

よく動くアブラハヤを一番大きな水槽に引っ越しすることに決めました。「ここなら、大きい子(カマツカ)しかいなかいから食べられないね。」

 事件①をきっかけに、どうしたら今飼っている魚たちが死なないか、考え行動に移すきっかけとなりました。

その後も、登園後に魚たちの様子を見にきたり

餌をあげたり

ふとした時間に触りに行ったりしながら

それぞれのペースで、生き物に親しみを寄せていました。

しかし、事件は再び起きたのです。(事件②)

なつめ組のアイドル的存在「カマツカ」が水槽の底で白目を向いていたのです。異変に気付いたA児は「大変大変!」と教室の皆に知らせます。

「どうしたの?」とすぐに水槽の周りに友達が集まりました。「石ばっかり食べたから死んじゃったのかな…」「カマツカちゃんも、誰かに食べられたんじゃんない?」子どもたちは、話しながら、死んだカマツカと生きているカマツカを大きな水槽から出しました。するとA児は、「もう!遠足のおじさんに聞くしかない。」と言葉にしました。

帰りの会で、再度カマツカが話題に上がりました。カマツカが水槽の小さい石を口に入れている姿を覚えていた子どもたちは、「石を食べ過ぎ」→「石が喉に詰まった」→「本当の餌を食べられなかった」と予想しました。そして、A児のアイディアを聞いて、魚に詳しい人に、テレビ電話で聞いたり、直接会ったりして聞いてみたいという願いをもちました。

そして、園長先生に相談したところ、岐阜市の環境保全課の方と繋いでくださり、21(火)の午後に園に来てくださることとなりました。皆が抱いた素直な疑問を専門の方にたくさん聞いてみたいです。楽しみですね。