5歳児たいよう組

今週の1場面 たいよう組(5歳児)

「砂(泥)の面白さ パート2」

今週は25度を超す日が続き、砂場の陰で涼みながら、感触を味わったり、雨樋を繫げて水を流したり、穴を掘ったところに水を溜めたりしています。

また、赤土山では、赤土と水を調合して、イメージに合った固さにして、ご馳走を作ったり、泥壁の牢屋を作ったりして遊んでいます。(重力で落ちそうなところを、先に水をかけて、大量に泥をつけると、泥壁になるそうです。)

色々な形状、長さの違う雨樋を選び取り、高さが作れる場所に立てかけたり、さら地の砂場から穴を掘ったりして、遊んでいく中でどんどんイメージが膨らんでいきます。「いいこと考えた」と周りに知らせ、大きな穴を作ったり、もっと遠くから水を流したり、たくさんの穴を繋げたりして、時にそのイメージを重ねながら遊びを進めていく心地よさを味わっています。

雨樋で水を流している時に、A児が不思議な現象に気付いて言葉にします。「ここ(砂の穴の中)に水が流れると、ぼこってなるよ」「え?本当??」気になったB児が見てみると、水が流れた後に、ぼこぼこ泡が出ていることを目撃します。さらにC児は、「触ってみて!小っちゃい砂がぐるって(下から)手に乗ってくる」と、驚きは続きます。注目して見たことと、手に触れて確かめたことで、“水の流れ”によって、起きた現象に心が動いています。

水を流すことから、“水の流れ”に興味をもった子どもたちは、流れた水がどのように流れていくか観察します。すると、場所によっては、道が二つに分かれているのに片方しか通っていないことに気付きました。どうしたら…と手で深く削ったり水をたくさん流したり、島(砂の塊)を作ったりして、水の流れがどのように変わっていくのか予想しながら試したりします。

D児は、「こっちに泡が溜まってる!」と新な発見を伝えます。E児も、「たしかに砂場って泡が出来るよね…」F児は「泡を集めよう!」と探し、一番泡が溜まっている場(水の流れの終着点)へ。D児は、「ねぇこの泡気持ちいよ」と泡が出来ている場所によって、感触が違うことを知らせるなど、今まで知ってはいたけれど、友達が新たな気づきとして伝えることで、改めて探したり、触れたり、「どうして?」と、考えたりする機会となっているようです。砂場にはまだまだ不思議がたくさん溢れていますね。

遊びの中で起きている様々な現象に対して、不思議と感じたそのときを見逃さずに、共に心を動かしたり、その秘密を探ったりしながら、試行錯誤して遊ぶ楽しさも味わっていきたいです。