6月7日(金)
給食で出たみかんの皮を使って、「ジュースを作りたい!」という子どもたち。
早速作ったジュースを様々な容器に入れて並べていると、こあら組の子どもたちが様子を見に近寄ってきました。
お客さんがいると、飲んで欲しくなるなつめ組の子どもたちは、「いらっしゃい、いらっしゃい!」と突如ジュース屋さんを開きました!
「果汁25パーセントだよ!」とリアルな数字を口にするので、思わず笑ってしまいました♡
どうにか自分で考えて、ジュースを濾す装置を作っている子もいましたよ!
繰り返し繰り返し色水を作り、一つ一つの道具の役割を知っているAちゃんだからこそ思いついた装置です!
そして、引き続き虫に興味がある子どもたち。
クラスで育てていたツマグロヒョウモンの幼虫がさなぎになり、遂にチョウチョウになりました!
チョウチョウをじっくり観察してみると、羽が折れていたり、破れていることに気が付きました。
また、羽化したチョウチョウに血のような赤い液体がついていることを見つけました。(後から教師が調べてみると、さなぎから成虫になる段階で不要なものを赤い色のおしっことして、出しているそうです。)
赤色の液体を見て、「血が出ている!!!!」と衝撃を受けた子どもたちは、「どこか痛いのかな?」「可哀そう。」とチョウチョウに心を寄せます。
きっと、”血が出ている=痛い”という自分たちの経験から、心を寄せる姿に繋がっているのですね。
幼虫を何匹も見つけていたBくんは、チョウチョウへの思いがより一層だったようで、自分のハンカチで優しく拭いてあげていました。
子どもたちの優しさや温かさに心打たれる瞬間でした。
羽を動かすけれど、飛ばないチョウチョウを見て、
「飛ぶ練習をしてるのかな?」
「羽が濡れてるから、乾かしてるんじゃない?」
「だったら、もっと広いところに連れて行かなくちゃ!」と向かった先は、職員室でした。
「飛びそう!」「頑張れ!」「頑張れ!」と応援したり、本当はチョウチョウを触りたいけど、チョウチョウが必死に羽を動かしているからか、触るのをぐっと堪えてみたり。
それぞれのチョウチョウへの思いが感じられます。
チョウチョウの家を作ってあげよう!とカプラを使って作っている子もいました。
「お腹空いてる?」「お花持ってくる!」とチョウチョウに花を添えたり、
階段や寝るところ、など自分たちの生活経験と織り交ぜながら、完成したチョウチョウの家がこちらです。
大作ですね!
部屋の中をチョウチョウが散歩していると、紙に登っていったところを見つけたCくんは、「紙が好きなんじゃない?!」と、たくさん紙をちぎって入れてあげていました。
チョウチョウを喜ばせたい、飛べないチョウチョウを元気にしたいという気持ちが芽生えた子どもたちは、あれやこれやと考えていきます。
チョウチョウのことを思って考えたことが正しいか正しくないか、というよりも、チョウチョウのことを思い、心を寄せる、気持ちを想像する子どもの素直な気持ちがとても素敵だなと感じます。
飛べないチョウチョウは、子どもたちの傍にいてくれるからこそ、子どもたちもより近くに感じて、どうにかしてあげたいと思えたのではないでしょうか。
他のさなぎたちがいつ羽化するのか、教師も楽しみです!