「また明日も一緒にやりたい。」
子どもたちが聞かせてくれた嬉しい言葉の一つです。子どもたちの興味や関心は様々で、遊び出し方もまた一人一人異なります。❝これだ!❞と思ったことに自分から向かっていく子、❝やってみたいけど、どうしようかな・・・❞と遊び出せずきっかけを探している子など、違いがありますね。
砂や泥程汚れない、石鹸を削って作るクリーム作りより道具は必要とせず、且つ、入りやすい遊びはないかなぁ・・・・と考えた結果、泡遊び(後々シャボン玉)を用意することにしました。
暑くなってきたのでテントも立てておくと、さらに興味をもった子が遊び始めました。そこへ、❝何してるのかな❞、と近くに来た子がおり、教師から誘ってみました。この日は大きなタライで楽しんでいたので、最初は手を入れることを躊躇していた子も、友達や教師が遊んでいる様子を見て、指で触り、少し手を入れ、徐々にバシャバシャと泡立てて、教師の作るシャボン玉を両手で受け取るなどして一緒に楽しむようになりました。
片付け後、誘った子と一緒に手を洗っているときのやりとりの中で、
教師「楽しかったね。」
子「うん。・・・・・また明日も一緒にやりたい。」
と、伝えてくれました。楽しかった気持ちは、遊んでいるときの笑顔から十分伝わってきましたが、伝えたい思いが芽生え、やりとりの中で声にしてくれたんだなと思います。
少しずつ、生き物への興味関心も湧いてきました。餌を入れ過ぎて、汚くなり、何とも言えない匂いを醸し出している水の表面に体を出しているザリガニに気付いた子が、「ザリガニが苦しそう。」「水が腐っとるんや!」と言い始めました。よく見ると、メダカの水槽も緑色、「水換えた方がいいんじゃない?」ということで掃除が始めりました。
自分で見つけたヒョウモンチョウの幼虫が成虫になり、「かわいい~。」と言っている子もおり、愛でる気持ちが出てきました。教師が生き物を大事にする姿や気持ちが、子どもたちにも伝わるといいなと思っています。生き物を飼っていれば、かわいい様子に心がときめくときもあれば、そのうち、もしかしたら死んでしまう場面にも出会うかもしれません。子どもたちの感じている気持ち、その都度、大事に寄り添っていきたいですね。
18日(日)には、親子ふれあいフェスティバル(ウォークラリー)がありました。17日はあいにくの雨でしたが、予備日となっていた翌日は晴れて、よい天気の中ウォークラリーができました。
たいよう組は、ウォークラリーの中で二人の達人(地域の方)に出会いました。『木の達人』と『畑・田んぼの達人』です。事前に子どもたちにも達人のことを知らせており、当日を迎えました。
チェックポイント『木の達人』では、一緒にトンカチを使って釘を打ち、園にいるウサギのみーちゃんの餌箱を作りました。
初めて釘を打つ、という子もおり、貴重な経験になりました。今後の遊びに繋がったり、『木の達人』というすごい人が幼稚園の近くにいる!と知る機会になったりしました。
チェックポイント『畑・田んぼの達人』では、今と昔の畑道具を見せてもらったり、その馬力の違いを実演してもらったりしました。
また、6月に予定している苗植えに用いる稲の苗床も見せていただきました。苗植えでは、幼稚園の前にある田んぼに親子で稲の苗を植え、秋頃収穫し、冬にはお餅つきをします。季節の変化、稲の成長も感じながら登園できますね。
休日の行事でしたが、保護者の方、地域の方に支えられ、ご協力いただきながら、無事に、楽しく終えることができました。
ありがとうございました!