5歳児たいよう組

たいよう組(5歳児)今週の一場面

今週、イチゴジャムレストラン開店の日を迎えました。

前日、帰りの会で子どもたちに❝今、どんな気持ち?❞と尋ねてみました。「楽しみ!」と言う子はもちろんいましたが、他にも、「ドキドキする。」「恥ずかしい。」「恥ずかしいけど楽しみ。」などと、色々な気持ちが聞かれました。

お客さんで来てくれるこあら組やなつめ組の子たちには、どんな気持ちになってほしい?と聞いてみると、「楽しい気持ち!」「嬉しい気持ち!」と話していました。それを聞いた一人の子が、「怒ったり大きい声で言ったりすると怖くなっちゃうからそうじゃない方がいいと思う。」と話し、❝確かにそうだな❞という周りの表情や頷き。そこで、以前、交流した小学生のお兄さんお姉さんはどうだっただろうか、と振り返ってみると「優しかった。」「怒っていなかった。」と思い出し、子どもたちのなかでも優しい接し方のイメージがもてたようです。交流を通した実体験が、こうした生活のなかで表れてきますね。

当日の朝、オープン前に一連の流れを確認しました。これまでも、あと〇日、や「今日、明日、明後日」などのキーワードを使って話をしてきました。こうしたキーワードを聞きながら、実際に❝明日 ❞や❝次❞がやってくることで、簡単な見通しをもったり、時間的な感覚を身に付けたりしていけるといいなと思っています。

始めるときには、みんなで掛け声をかけて、気持ちを一つにして始めました。自分とみんなの声が合わさるのは、なんだか嬉しいですよね。

イチゴジャム作りが始まり、順番に木べらでかき混ぜることを楽しみました。「いい匂いがしてきた!」「もう食べたいくらい!」「キレイ~。」「最初は固かったけど、柔らかくなってきた。」など、色や匂いの変化、木べらで混ぜたときの力の入れ具合など、自分が感じた変化について話していました。

スプーンを使ってクラッカーと食パンに盛付け、とっても美味しそうにできました。

子どもたちが大好きな園長先生も一緒に作ってくれたので、より一層嬉しかった子どもたちです。

イチゴジャムが完成し、盛付けを終えると、STAFF CARDを胸に付け、いよいよお客さんがやってきてくれました。「いらっしゃいませ!」「ようこそ!」と迎え入れ、優しく手を引き案内をしたり、椅子を引き、座ったことを見届けて椅子を押したりしていました。

「お味いかがですか?」「ちょっとお待ちください。」と、なりきっているので口調も変わりますね。

最後は、自分たちもイチゴジャムを美味しくいただきました。

「おいしい~!!」という声があちこちで聞かれました。教師も一緒にいただきましたが、とっても美味しかったです。その美味しさや、感動を子どもたちと共有できて嬉しい限りでした。

当日を終えて、再度、子どもたちに気持ちを聞いてみました。

「ドキドキするかと思ったけど、ドキドキしなかった!」

「恥ずかしくなかった!」

「嬉しかった!」

「イチゴを混ぜるのが楽しかった!」

「嬉しかったけど、(イチゴジャムが食べたら)なくなっちゃったから悲しかった。」

「(こあら組やなつめ組が)食べてくれて嬉しかった!」

「(無事に終わって)ホッとした。」

どんなことが楽しかったのか、悲しかったのか自分なりに言葉にしている姿が嬉しいなと思います。少し前の自分と比べる子がいたり、下学年の子たちの様子を見て喜びを感じたりする子もいますね。

自分の気持ちだけでなく、友達の気持ちを聞いて、自分と一緒だと思ったり、自分とは違う気持ちなんだと知ったりする場面にもなりました。

遊びや生活、行事などを通して、自分の気持ちを自覚したり、自分と相手の気持ちの違いに気付いたりしながら、目に見えない❝気持ち❞というものに触れていってほしいなと思います。

最後には、みんなで「バンザーイ!」と盛りあがってイチゴジャムレストランの大成功を喜びました。

クラスで協力して成功体験をし、達成感を感じる機会になったなと思います。