5歳児たいよう組

今週の一場面 (5歳児たいよう組)

虫の罠大作戦のことをご家庭でも話題にしてくださって、ありがとうございます。

先週、どんな生き物を捕まえたいのか、みんなの思いを聞きました。

バッタやチョウなどの虫を捕まえたい子もいれば、カエルやトカゲなどの生き物を捕まえたい子もいました。(「考え中」という子もいました。)

どうして捕まえたいと思うのかを尋ねると、「かわいいから」や「飼っている生き物の餌にしたいから」「(今、既に生き物を飼っていて、)違う生き物も飼ってみたいから」との意見でした。思いを聞いてみると、一人ひとりそれぞれ理由が違って、「なるほど・・。そう思っていたのね。」と初めて知ることもあり、『思いを話す』『思いを聞く』って大切だなと思う時間でした。

昨年度の「むしむし大作戦」で、クッキーを餌にして罠を仕掛けたら虫が来たという経験から、「餌はお菓子がいい!」と考えた子どもたち。次々とお菓子の名前が上がっていきます。大人たちの中では、「カエルってお菓子を食べにくるの?」なんていう疑問も湧きがちですが、子どもたちは真剣そのものです。

次の日から続々と虫の罠用のお菓子や果物を持って登園しています。

初めのうちは、木にぶら下げるスタイルの罠を作っていました。

どこに仕掛けるのかも、随分悩み、草の生い茂った木の枝にぶら下げました。

「何を捕まえたいんだっけ?」「トカゲ」「トカゲって木に登るの?」「たぶん」なんていう会話をしながら、ワクワクした気持ちで仕掛けました。しかし翌日、仕掛けた罠の1つは風に飛ばされ、もう1つには蟻だけが入っていました。

「やっぱり草の中に仕掛けたい方がいいんじゃない?」と、昆虫ゼリーを餌にして草むらの中に仕掛けると、ナメクジが2匹捕れました。まさかのナメクジに「え!?」とびっくり。

「虫はいないね・・」とがっかりする中で、A君が「前って罠を土の中に埋めてたよね・・」と思い出しました。「そうだった!埋めてた。」と今度は穴掘りが始まりました。

場所も「前にバッタを捕まえたことがあるところ」「カエルが出てきそうなところ」と考え、総合遊具の南側がよいと判断していました。これまで培った知識と経験を活かし、「今度こそ捕まえたい」という気持ちで掘っていきます。

ところが、ここの土、本当に硬いのです!!すぐに黄土色っぽい土の層になり、その硬さに心が折れそうになるほどです。「この黄土色のところ、カチカチ!」と土の性質の違いも感じながらの作業です。

「ドリルがあればラクラクなのに〜」と言いながら、スコップを立てて、クルクル回しながらドリルのように掘り進めます。空いた穴にペットボトルの罠の底を入れては、穴の大きさや高さを確認しながら、また掘ります。これが本当に大変で、最後は、ペットボトルを寝かせて、なんとか虫が入り口から入りやすいように工夫していました。

そして、ただ置くだけでなく、土や枯れ草を上に乗せてカモフラージュしたり、屋根をつけて雨が入りにくくしたりと、さらにアレンジしていました。本当によく考えています。それぞれのこだわりの罠に仕上がっています。

今のところは、アリ、ナメクジ、ゴミムシを捕まえました。みんなの希望の生き物がかかってくれることを期待しながら、遊びを続けています。

 

ダイコンとカブの種まきから3週間が経ちました。

ダイコンとカブの種比べをしたり、園庭のギンナンを拾ったりするなかで、種にも興味が出てきました。そこで「なぞのたね①・②・③・④」と称して、4種類の種を園庭のプランターに撒くことにしました。ニンジン、芽キャベツ、ブロッコリー、ラディッシュが育つ予定です。

どんな野菜が育つのか、興味をもちながら生長を見守ってほしいというねらいからどの種から何が育つのかは、子どもたちはわからない状態で種を蒔きました。

子どもたちがどの種を選んで蒔いたのか「なぞのたね①・②・③・④」はどんな大きさで、どんな色や形をしているのか・・ホールに掲示しています。ぜひご覧ください。そして、無事に育ってちゃんと結果がわかりますように!一緒に見守っていただけると幸いです。

 

運動遊びも盛んになってきました。

登園後すぐに外に行きたいとカラー帽子をかぶる子がたくさんいます。

今年度の親子ふれあいフェスティバル②(運動会)のテーマは「いろいろCOLORフェスティバル」です。保護者の方に案内を配信する前に、たいよう組の子どもたちとは運動会の話をしました。

「今度は私たちがたいよう組だから、ろくぼくをやりたい」「リレーもやりたい」と憧れていた年長児の姿を思い出しながら、とても意気揚々とした表情で話していました。テーマの捉えについても、子どもたちに伝わりやすい言葉に置き換えながら話をしました。

最近のたいよう組の子どもたちの様子を見ていると、これまであまり興味がなく取り組んでこなかったようなことに対しても、「ぼくもやってみたい」と心が動き出しています。簡単には上達しないような運動遊びにも挑戦しています。その過程のなかで、自分の得意なこと・苦手なことを感じたり、友達と自分を比べて、相手のことを羨ましく思ったりする姿があります。それでも、一緒に取り組む友達や教師に励まされたり、認められたりしながら、少しずつ上達していく実感をもち、またさらに「もっとやってみよう」というパワーに変えている気がします。

一人ひとり得意なことや苦手なこと、好きなことは違うけれど、それぞれのカラーを出し合い、それぞれのよさを認め合いながら、「一緒に遊んで楽しかった」という思いが膨らむ機会となることを願っています。