もうすぐ7月、夏祭りの時期ですね。
幼稚園の夏祭りでは、たいよう組が一つのコーナーを担当します。毎年、そのときの子どもたちの興味や関心、日頃から楽しんでいることや、年中児のときに体験した記憶から何をするのかを教師と子どもたちで話して決めています。
今年は、ショーや生き物といった4月から親しんでいることや、迷路のような新たに考えられたことが子どもたちのなかから思いとして出てきました。さて、どんな夏祭りになるのでしょう。
ショーをする過程で、懐中電灯を照明のようにして使う姿が見られました。そこで、カラーセロファンや透明の袋などを用意してみると、懐中電灯につけて、色付きの照明を楽しむようになりました。
繰り返し楽しみ、帰りの会で色の映り方について子どもたちと振り返ってみました。
映り方について気付いたことはあるかな?と問いかけてみると、
「遠くだとライトが大きくなるから大きく映る、近くだとライトが小さくなるから映るのも小さくなる。」
「近くだと小さいけど濃い、遠くだと大きいけど薄くなる。」
という意見が出てきました。これほど詳しく観察しているんだと感じ、すごいことに気付いているんだなと驚きました。
また、こうした意見に対して、「僕もそう思った!」や「本当だ!」という声も聞かれるようになりました。これまで、ファミリーの集いやイチゴジャムレストランの活動を通して話し合ったり、日頃相談する場面を設けたりしてきましたが、賛同する反応が多かったのは初めてでした。
思ったことを相手に分かるように伝えようとする、友達の意見に耳を傾ける、といったことが、これまでの過程のなかで少しずつ芽生えてきたのかなと感じています。
生き物にも、日々触れ合っている子どもたちです。今週の木曜日にはカブトムシが成虫となって出てきました。1匹は虫かごから脱走してままごとコーナーにいたらしく、朝、登園した子どもたちが出会ってびっくりしていました。嬉しいサプライズでした。
登園時、見つけた生き物を持ってきてくれる子がおり、ザリガニを連れてきてくれた子もいます。『ざりがにのおうさま まっかちん』という絵本を帰りの会で読んだ翌日、煮干しを用意しておくと、まっかちん釣りが始まりました。
グイグイと攻めの姿勢で釣ろうとするので、ザリガニはどんどん後退していきますが、楽しんでいます。
また、まっかちん作りをして、作ったまっかちんを釣る姿も出てきました。
子どもたちの❝大好き❞が集まった夏祭りになるといいなと思いながら、当日に向けて準備をしています。
また、イチゴジャムレストランを通して、クラス一丸となってやり遂げる達成感を感じた子どもたちが、さらに大きな達成感を感じられるようにと願っています。