11月:性の指導②-1(4歳児・5歳児)、②-2(5歳児)
今年度2回目の性の指導を行いました。②ー1「私はどうやって生まれたの?」は、4歳児と5歳児に実施し、②-2「小さな点から大きくなった私」は5歳児に実施しました。
②ー1「私はどうやって生まれたの?」では、“幼稚園に入園する前はどこにいた?赤ちゃんで生まれる前は?”と子どもたちに問いかけ、自分の今より前をさかのぼって考え、“お母さんのおなかの中にいる前は?”の疑問に「せっくすのえほん」(みずのつきこ 子どもの未来社)の絵本をもとに手作りしたパネルシアターを使って答えました。




お話の前半では、赤ちゃんはどうやって生まれたかを“わたし”が“花の中から生まれたとか、おもちゃ屋さんで買ったとか…”等と考えを巡らせます。その内容に子どもたちは「違うー!!」と大笑いと大騒ぎ!
後半では、お母さんの卵(卵子)とお父さんの赤ちゃんの元(精子)が一緒になって、だんだん赤ちゃんになっていくところでは、真剣な表情で聞いていました。



出産時には、赤ちゃん自身が主体で生まれたことを知らせると誇らしげな表情を見せてくれ、無事に生まれるとホッとした様子で、嬉しそうにしていました。

5歳児には翌日、②ー2「小さな点から大きくなった私」と題した指導を行いました。前日の続きの指導として、赤ちゃんの始まりの大きさ(受精卵)を知らせ、そんな小さな点のような卵が、お母さんのおなかの中で大きくなっていく過程で何をしていたのか等の話をしました。
自分の始まりの大きさが、どのくらいの大きさかを予想してもらったところ、子どもたちは指で小さな輪を作り「これくらい。(直径0.5~1㎝程)」と教えてくれましたが、黒い紙を渡して「答えはこの紙の中にあるよ。」と言うと思ったより早く「あ、あった!光った!」と次々に見つけて、「えー、小さい!」と驚いていました。





とても小さい受精卵がお母さんのおなかの中でだんだん大きくなっていく様子や、おなかの中で何をしていたのか等を予想しながら、写真等の教材を使って話しました。また、生まれてくる際の赤ちゃんの頑張りを10か月の赤ちゃん人形(約3㎏)を使って話しました。そうして生まれた赤ちゃんを、一人ずつ抱っこしました。抱っこしている子はもちろん、まわりの子どもたちや参観してくださった保護者の方も皆さん笑顔があふれていました。


今回の指導でも、“自分が主体で生まれたこと” “自分が大切な存在であること”を繰り返し話しました。幼児期にこうした命の誕生を知り、素晴らしさを感じることは、自分自身に反映させて自分のこととしてとらえる子どもたちの“自分が好き”という気持ちを育て、自分自身の体と心を大切にすることにつながっていくと思います。そして、その気持ちが心の土台にあることで、“自分”から“家族”、そして“まわりの友達”等へと広がり、他者も大切にしようとする心が育っていくのだと思います。ご家庭でも子どもたちが“自分が好き”と感じられるような言葉かけやスキンシップをたくさんしてくださいね。

