9月27日(金)
「親子ふれあいフェスティバルで何がしたい?」と尋ねると、「リレー」と答える子が多かったように、遊戯室や戸外で毎日リレーをしています。子どもたちのとにかく走りたい気持ちが、終わり(ゴール)のないリレーからも感じられます。
へろへろになるくらい走るので、日によっては1チーム50周、100周を超えるくらい走り、次第に皆で何週走れるかチャレンジするようになってきました。そして、最高記録は239周!限界まで走る(時には超える)気持ち良さを味わっていましたね。
そして今週からは、子どもたちと1週間かけて決めたチーム<赤VS緑VS青(大人)>に分かれて、三つ巴の勝負が始まりました。
始めは、何度やっても赤チームが勝つことに、緑チームの子たちは、悔しい気持ちを味わったり、走る気持ちがしぼんだりしていました。そんな中、負けた後でも走るA児とB児の姿が。その背中から❝次は勝つんだ!❞という気持ちを感じ、思わすチームの子たちが走り出したり、何度も走った中で感じたそれぞれの作戦(コツ)を伝え合ったりするようになってきました。
作戦は日によって違います。ある時は、C児が走って見せて、いかにコーンを内回りで走るかを見せたり、D児は「つま先で走ると早くなるから、みんなもやってみてね。」と知らせたりして、その作戦をチームで共有して行いました。もちろん夢中になって走る中、忘れてしまうこともありますけど(笑)そして金曜日、ついに緑チームが初めて赤チームに勝つことができると、「何度も走ったから!」「作戦成功だ!」「みんなの力だ」と言葉にしながら、チームの全員で喜び合っていました。
すると今度は、赤チームが動きます。E児は勝敗の結果に納得いかず、「みんな集まって!」と、子どもたちだけで何やら作戦会議を始めました。話を聞いてみると、「走る順番を変えたら、勝てるのではないか」「(休んだ子の分を)誰が2回走るか」話し合っていました。すると、一番に走りたい子が、5人もいたり、二回走りたい子が4人いたりするなど、「私がやるんだ」とそれぞれ主張する姿から、「勝ちたい気持ち」がひしひしと伝わってきました。それぞれの思いが強く、どうやって決めるかが難航しているようでした。「じゃんけんでいいじゃん。」「そんなのいや。」「じゃあ、にらめっこは?」「それもいや。」「くじにする?」「えー。」何とか決める方法をと出し合いますが、全員が納得いく決め方に辿り着きません。そんな様子に「なかなか始まらないな…」「早く決めようよ。」と周りも素直な気持ちを伝えます。教師も一緒になって何かよい方法はないか考えていると、F児が口火をきります。「赤チームが勝ちたいから、一番早い子が2回走るのはどう?」…子どもたちも、新たな視点にハッとします。じゃぁ僕が!私が!と立候補者は7人。(みんなの自信、いいですね~!)「じゃあ、走ってみる?」と、一直線に並び、3回走り、一番の人が2回走ることになりました。「良かったね。」「走りたかったけど…」「頑張ってね。」の掛け声から、❝私(僕)の分も頼んだ❞の気持ちが滲んできました。
リレーは、毎日がドラマのようです。子どもたちの気持ち、心持ちが日々変化し思いを伝え合う中、それぞれのチームになっていきますね。