5歳児たいよう組

今週の1場面 たいよう組(5歳児)

11月22日(金)「本物のケーキが作りたい!」

ガッガッガッガッ… カシャカシャカシャカシャ…

朝一番、園庭に広がる音の正体は…

そうです。パティシエたちによる、クリーム作りです。

思い返せば10月。ご馳走作りをしている中、園庭の花がすっかり減ってきたことに気付いた子どもたち。新しく秋の実や葉っぱを探してトッピングしたり、色々な砂や土を使って、層ができるケーキを作ったりしていました。

そのケーキが実に素敵で…「美味しそう!」「このチョコケーキ食べたことある。」「これクリームがあったら本物やん。」等、今まではトロッとしたクリームを作ることを楽しんできましたが、「フワフワのクリームがのったケーキを作りたい気持ちが芽生えました。作っている様子を見たり、繰り返し試したりする中で、その思いをもつ子が広がったりしていきました。

しかし、現実はクリームのように甘くはなく、試行錯誤する日々は続きました。

 

そして11月、クリーム作りをする子たちの中にある変化がみられるようになってきました。作り始める時に、水の量をコップ一杯より少なくして始めたり、大量に削った石鹸の粉を(スプーンで何杯入れるか決めて数えながら)泡立てたり、ボウルを斜めに傾けて泡だて器で混ぜたりするなど、フワフワにするための試行錯誤で経たコツが随所に見られるようになってきたのです。

ケーキと言えば…フワフワのクリームケーキというイメージが家庭での経験からどの子にも、もてているからこそ、その思いに向かって突き進みます。A児がコンビニのケーキの写真をもってきてくれると、「これこれ」「サンタは作れんけどナツメでいいね」と言いながら、本物と見比べながら作っていきました。

できたクリームをしぼりに入れてしぼるのも一苦労ですが、園長先生と一緒になって挑戦しています。

以前までは、ある程度満足すれば、これでよし!と思えていましたが、「皆と一緒に…」「明日にはきっと…」友達と楽しい見通しの中、「本物のように作りたい」に向かって根気よく取り組む心が育ってきていますね。

そうして出来上がったクリームやケーキがこちら

美味しそうですよね♡

ケーキがたくさん作れると、自然とお店屋さんにしたい気持ちも膨らみました。

衣装を作って、看板を作って、レジを持ってきて、メニュー表を用意して…

自分が心を込めて作った物が、教師ではない誰か(お客さん)に手に取ってもらえることがまた次の意欲へとつながっていきます。

今は、作ることが楽しいたいよう組の子どもたち。これからどんなお店になっていくのでしょうね。時よりお店に遊びに来て日々の変化を一緒に感じてみてくださいね。