本日の「いじめを見逃さない日」は、本校いじめ対策監より全校生徒の皆さんに「相手に思いやりの言動を」をテーマとし、オンラインにて話をしました。こんな場面に遭遇した場合、「あなたはどうしますか?」という投げかけを随所にしていきました。今日は、隣同士などで話し合っている最中に、いじめ対策監が放送室から教室に移動していくつかの学級の様子を見聞きすることで、その後の放送の話にいかしました。これらの投げかけの中で、最終的に、「ルールを守らない子がいるから、いじめてよい」、「誰かがやっているからいじめてもよい」ということには絶対にならないことを伝えました。
そして、この話は、「シンキングエラー」というものだと紹介しました。「間違った考え」を意味します。 例えば、いじめ加害者が言う「あれは、いじめじ ゃなくて遊びだった」、「みんなやっているから問題ない」、「相手も喜んでいた」などというのは、相手の 気持ちを考えないことからくる、シンキングエラーになるということです。少し難しい言い方をすると、「共感性のなさに基づく間違った考え」になります。 いじめの加害者は間違った考え方によっていじめを正当化し、自分がいじめをしているという認識をもつことができません。また、そこから派生する言葉で、 「アンバランスパワー」があります。これは「力の不均衡」で、簡単に言うと、「被害者は加害者にやり返すことができず、助けを求めることすらできない状況に陥っている」ということです。シンキングエラーからアンバランスパワーにつながることを、私たちはいつも生徒の皆さんに伝え続けていきます。本日も、全校で真剣に考えた「いじめを見逃さない日」となりました。