職員室

後藤さん、ありがとう

 日野小学校には、休み時間に児童が利用する一輪車や竹馬があります。しかし、一輪車の整理棚は少し古い型で、使いにくく危険なものでした。そこで学校校務員の後藤さんが使いやすく、しかも安全な整理棚に作り替えていただけました。作業のうち、鉄の部分を切断する工程では、後藤さんは火の粉を浴びながら作業をしてくださいました。また、切断面で怪我をしないよう、やすりで磨き、木をはめ込んでくださいました。一輪車をかける部分には、安全のため、ホースを短く切ったものをつけてくださいました。アイデアいっぱいの後藤さんの作業ぶりです。古くなったら『すぐ捨てる』ではなく、『どうしたら使い続けられるか』を考え、実行される後藤さんの姿勢は子どもたちの手本です。作り替えられた整理棚を運んでいると、「ありがとうございます」という声が児童のあちらこちらから聞こえてきました。常に感謝の気持ちを忘れない、優しい日野小の子どもたちです。相手の気持ちを理解でき、それをことばで表現できる子どもたちの姿に、とても好感がもてました。子どもたちは使いやすく安全になった整理棚から一輪車を持ち出していき、嬉しそうに遊んでいました。そんな子どもたちの様子を、後藤さんは優しい笑顔で見守っていました。