学校行事

2学期がスタートしました

長い夏休みでしたが、コロナ禍のため、ほとんど家で過ごしたのではないでしょうか。それでも、無事、元気に登校してくれてとてもうれしかったです。

始業式では、校長先生から、オリンピックでの岡本碧優さんの活躍に触れ、夢(なりたい自分)を実現するために懸命に努力を続けることの価値を話していただきました。

また、3年生の田口優依さんが、卒業までの決意を次のように語ってくれました。

「自分らしく生きるために」 

3年 田口優依 

 皆さんは「あなたらしさとは」と言う質問に答えられますか。自分らしさを自分で考えるのは難しいと思います。 

 何もかもが不安で不安で仕方がなかった去年の6月、私に手を差しのべてくれたのはある先生でした。その先生は、理由もなくただ泣いていた私に「あなたらしくいれば大丈夫」と言ってくれました。このときの私は、その言葉の意味をちゃんと理解できていませんでした。だけど、今少しは理解できた気がしています。 

 3年生になって、正直不安が大きかったです。私は、学級委員になりました。自分が1番向いていない係でした。何回も辞めたいと思ったし、他の人の方が…とも思いました。だけど中途半端な自分から「変わりたい」「成長したい」と思って立候補した学級委員は、なんとしてでもやり切りたかった。「絶対やり切る」そう決心しました。 

 どんなクラスにしたいかたくさん考えました。楽しいクラス、協力できるクラス、互いが互いのために動けるクラス、いろいろな案が出たけど、「私たちらしいクラス」でいいと思いました。 

 去年の私と比べて今の私は本当に成長したなと思います。今でも、「明日なんて来なくていいのに」そう思う時はあります。悩み事は減らないけれど、幸せを感じられるようになりました。大切な子との登下校、尊敬している子と話をしている時間は、どれも私にとっての幸せです。自分のことでも、人との関わりでも、勉強でも、たくさん悩むし、疲れたなぁって思うことも正直あります。去年の私は自分の自信のなさに悩んでいました。 

 だけど、「今ここでみんなの前で話せている」それは大きな成長であり、私の中の財産です。 

 どれだけ明日が怖くても、不安や悲しみでいっぱいでも、夜は明けます。不安の中、訪れる朝に希望を与えられるのは、自分だけです。どんな明日になるか、どんな1週間になるか、どんな1年になるか、どんな人生になるか、全部自分次第です。たったひとつの選択がカギになる。私はそう思っています。 

 私たち3年生は残り6ヶ月で卒業します。私にとってこの3年間は本当にあっという間でした。コロナ禍で思い通りにいかない毎日でしたが、そんな中でも楽しく学校生活が送れているのは、親、友達、先生方のおかげです。 

 残り少ない中学校生活は、一人一人がそれぞれの夢と向かうための過程となります。また、3年間支えてくださった先生方へ感謝の気持ちを伝える最後のチャンスです。 

 この時間が無駄にならないよう、私は私らしく、最高の毎日を送れたらなと思います。