6月2日、昨年度に引き続き岐阜聖徳学園大学の玉置崇先生をお招きして、また本校以外にも長良地区の小中学校の先生方の参加も得て、ギッラギラセミナー(校内研修)を行いました。
玉置先生といえば、算数数学教育はもちろんのこと、授業改善、学校経営、学級経営、ICT利活用、学校の働き方改革など多分野において文部科学省や各自治体の委員を務められ、著書も多数出版されている全国区の先生です。
当日は、各授業を参観いただいたのち、玉置先生自らによる飛び込み授業(6年生)とご講演という盛りだくさんの内容で開催しました。
まず、授業参観では、各教室を回り、授業の様子をご覧いただきました。短い時間ながら本質を突く鋭い指摘(課題)を提起いただいた一方で、発問や価値づけの的確さ、板書の丁寧さなど多くのお褒めの言葉もいただきました。
次に、飛び込み授業では、6年生に対して、「17番目の秘密」を題材に授業していただきました。
数字の規則性を捉え、数学的なものの考え方を身に付けることを目指した授業でした。児童に考えさせる発問、大人も「どうなるのだろう」と思わされる興味を引く展開で、子どもたちも集中して取り組んでいました。
授業中には、
「授業はふざけていない限り、何をつぶやいてもいいんだよ。」
「『よくわからない』も勉強の大前提となる大事な素晴らしい意見。答えだけ言うのが授業ではない。」
「何か仕事(作業)をした後は何か思うはず。何か思ったことは?」
「仕事(作業)は分担してやると早いんだよ。」
「え、どういうこと?」(わざと子どもに説明を求め、子どもの思考を深める)
など随所に玉置先生流の授業技術、声掛け、価値づけを見せていただきました。
特に、「ルールを見つけるためには、基準を決めることが大切。順番に並べてみるというのも大切。それがこの授業で一生覚えておくとよいこと」という算数数学の見方・考え方についても授業の中で子供たちに伝えてくださいました。
引き続くご講演では、飛び込み授業で意図したことを解説いただいたほか、「玉置流うまい授業の作り方」を存分に教えていただきました。
何よりも社会性の育成を目指し、心理的安全性のあるクラスを作り、わからない児童も含めたクラス全体を巻き込む授業の在り方を教えていただきました。講演終了後も、有志の教員が校長室で意見交換をさせていただき、大いに学ぶ1日となりました。
玉置崇先生、お忙しい中お越しくださりまことにありがとうございました!
なお、当日は、玉置先生のゼミの学生も同行され、当日の様子を発信しています。ご参考までにご紹介します。