生徒会

9月4日 いじめを見逃さない日の取組

毎年,岐阜市では夏休み中に岐阜市内全中学校の代表生徒が集まり,「生徒会サミット」を行われています。このサミットでは,各校のいじめ克服に向けた取組や思いを交流しています。

今月のいじめを見逃さない日の取組は,『生徒会サミット』に参加した生徒会長より,全校放送でサミットでの学びや参加した感想について聴き,いじめの克服に向けた取組について考えました。

以下は,小川さんが全校放送放送で話した内容を紹介します。

私たち4ブロックでは,夏休み前にみなさんに答えてもらったアンケートをもとに,「いじめをなくすためには何が必要か」を考えました。

1つ目は,多くの人が「なぜいじめが起きるのか」という問いに対して,「行為がいじめだと思っていない」という意見が多かったことから,「身近ないじめの理解」が必要だと考えました。

2つ目は,各校の共通点から「相談しやすい環境づくり」が必要だと考えました。
さらに深掘りして,こうしてわかってきた「いじめをなくすために必要なこと」を実現するためには具体的にどんなことができるか,どんなことが大切なのか話し合いました。

1つ目の「身近ないじめの理解」のためには「いじめの定義を学ぶこと」。そして,「お互いの違いを理解する」ことです。特に今日私がみなさんに伝えたいのは,「お互いの違いを理解する」についてです。

違いを理解するというと,どうしても人それぞれの「好きなこと」や「得意なこと」に目がいってしまいます。しかし,私たちの話し合いでは逆に,「嫌いなこと」や「苦手なこと」をお互いに共有することを重視しました。そうすることがお互いの深い理解やトラブル,いじめを未然に防ぐきっかけになると考えました。

2つ目の「相談しやすい環境づくりについて」は,「相談する人」「相談される人」の両方の意識を工夫することが大切であると考えました。やはり,受け入れてもらえないと相談しにくいでしょう。「相談される人」は,まず一度受け入れる,そしてそこから相手に考えや意見を伝えるようにすること,そして「相談した人」は,その相手のどんな意見でも前向きに捉えることが「相談しやすい環境づくり」につながります。「お互いの違いを理解すること」「相談に対する意識を工夫すること」この2つを覚えていてください。

私はこのサミットを通して,改めて「いじめ」をなくすことの難しさを知りました。わかりにくいいじめ,知らず知らずのうちに起きているいじめもあるでしょう。それらもなくすには,一人一人が常に意識を高めていなければいけません。難しくても,少しずつ,一つずつ無くしていきましょう。

生徒会長の言葉にうなづきながら,真剣な表情で傾聴する生徒の姿がとても印象的でした。一人で悩まないで,相談できる仲間関係を作っていくことの大切さを学びました。