芥見小学校のスクールカウンセラーによる『SOSの出し方』の授業を各学級で行いました。誰も見たことがない『心』の中。その『心』に見立てた袋の中から、いろいろな色の球を取り出し、楽しい気持ち、うれしい気持ち、不安な気持ち、そんな気分になったことがあるかどうかのやり取りをしながら授業は進められました。自分でも自分の心の中は見ることができないわけですから、他の人からはもっと見えません。なんだか辛いなと感じ始めてから、我慢しているうちにどんどんその気持ちが大きくなり限界に近づくかもしれません。そうなる前に、先生、おうちの人、友達、親戚の人、隣の人、習い事の先生、誰でもいいから、その気持ちを話してほしいです。辛くて辛くて耐えられなくなる前に。
全国的にも、夏休み明けに、この思いになる子が増えます。勉強に対する不安、学級の友達に対する不安、先生に対する不安。夏休み後半にこれらの不安が一気に来る子もいます。
先日、ドラマでこんなセリフがありました。『逃げたいときは逃げてもいい。でも、でも、ずっと逃げ続けるわけにはいかないんだ。』NHKの引きこもり先生という番組でした。逃げ場がなくてつらい子にとっては、この『逃げてもいい』は救われる言葉です。そして、『ずっと逃げ続ける訳にはいかない』は、いつかはそこから自分で抜け出さなくてはならないという強さが必要だということも同時に伝えている言葉だと思います。