生徒会活動

環境委員長が掃除に対する思いを全校へ投げかけました

7月7日(月)のお昼の放送で、環境委員長が掃除の取組の結果をもとにして、掃除に対する思いを全校へ語るすばらしい姿がありましたので、紹介します。

これから、月曜日に行われた掃除定着週間の振り返りを始めます。こちらのグラフを見てください。初めの会で、全員が目標を話せたクラスは9クラス中5クラス、全員がチャイムと同時に掃除を始めることができたクラスは3クラス、全員が終わりの会で振り返りを話せたクラスは4クラスでした。また、全員が私語なしで時間いっぱい掃除に取り組めたクラスは、1クラスもありませんでした。取組初日ということもありましたが、まだまだ皆さんの掃除に対する意識が低いと感じます。特に、掃除に関係ない会話を掃除の時間中、ずっと続けている人もいるため、「私語なし」という部分が、特に弱いと思いました。今日の掃除では、特に私語なしを意識できるといいです。

さて、皆さんはなぜ掃除をするのだと思いますか?おそらく多くの人が、「教室環境を整えて、快適に過ごせるようにするため」というような答えをもっていると思います。「いつも生活している学校に感謝し、美しくするため」や「衛生的にきれいな状態を保つため」という答えもあるかもしれません。それらはすべて正しいと思います。

「掃除は、自分のためにもなる」ということについて、少し私の考えを述べさせてください。

今、多くの人は「掃除はできれば、やりたくないもの」と思っているはずです。ただ掃除は、やらなければならない目の前の小さなこと、誰にでもできる単純なことに過ぎません。皆さんは今、「こんな人になりたい」という理想や「こんな職業に就きたい」という将来の夢を抱いているでしょう。そんな大きな夢や理想を実現するためには、目の前の小さなことでも、一つ一つ着実に行うことが必要だと思います。逆に言えば、「掃除すらできない人が、将来何をなし得るのか」、ということです。目の前にやらなければいけないことがある、幼稚園児でもできることがある、というのに「面倒くさい」という理由でサボってしまう人は、将来夢の実現に向けて努力しようとしたときも、きっと日々の努力の積み重ねがないために、思うようにならないのではないか、と思います。また、そのような当たり前のことを地道に、真剣に取り組める人には、自然と信頼が集まるはずです。

実際、パナソニックという会社を一代で築き上げ、「経営の神様」という異名をもつ松下幸之助さんは、掃除を仕事と同じくらい重視していました。誰にでもできることを自ら実践し、いかに段取りよくできるか考えることが、仕事面での成長にもつながると、彼は考えていました。また、大谷翔平選手もグラウンドに落ちているゴミを自ら進んで拾うように心がけていたり、映画監督の北野武氏も自らトイレ掃除を行っていたりするそうです。多くの著名人や成功者が、掃除を勧めるのには理由があります。それは、自分自身を成長させるからです。掃除をすることで、嫌なことからも逃げ出さない自制心を養ったり、自分の心を穏やかにしたり、集中して物事を時間内に終わらせる力、先のことを考え、周囲を気遣う力が身に付いたりします。掃除には、環境をきれいにするだけでなく、自分を成長させ、まわりの人を幸せにできるよさがあります。

ここまでいろいろと話してきましたが、つまり私が一番言いたいのは、「皆さん、掃除に真剣に取り組みましょう」ということです。私の願いは、梅林中の掃除をもっとよりよくして、誰もが快適過ごせる環境をつくることです。早速、今日の掃除の取組で、1つでも◎のクラスが増えることを期待しています。

環境委員長の話を受けて、今の自分の掃除の姿を見つめ直す機会にしてほしいと思います。

梅林中コミュニティスクール・育成会