保護なしブログ(記事のみ)

11月第4週の教育活動

11月22日(日)に、読売新聞本社から「読売教育賞(優秀賞)盾」と記念品(ボールペン)が送られてきました。これは、コロナ禍の“特別な”令和2年度の短い夏休みに、昨年度の「社会科全国大会」研究紀要や研究報告をもとに「よりよい社会の実現を目指す児童の育成 ~コミュニティ・スクール先進校としての社会科授業の創造~」というテーマで、12ページ(約15,000文字)の論文にまとめ直し、全国規模の「読売教育賞」社会科教育部門に応募した結果で、旧HP10/29の読売新聞朝刊報道「読売教育賞(優秀賞)」受賞(朗報)の続編となります。

 

11月24日(火)の5、6時間目、「金華ふれあいクラブ」(老人クラブ)の皆さんの全面協力のもと、今年も5年生が「銀杏洗い」を行いました。11/19のHPでも紹介したように、これまで「銀杏拾い」を続けてくれた5年生が、集めた銀杏を洗って乾かすという伝統的な活動を行ったのです。ふれあいクラブの方々が、5年生の活動前に来てくださって、果肉をある程度とって洗いやすくしてくださいました。洗った銀杏はしっかりと乾燥させた後には、全校児童や地域へと配られます。少しでも果肉がついていたり、穴や傷があったりすると、周りの銀杏も腐ってしまうので、完全に取り除いて確実に選別する必要があります。5年生の子供たちは、黙々と「銀杏洗い」に励み、「まだこれ(果肉が)ついてるよ!もう一回やって。」と声をかけながら、厳しいチェックを通過したものを、協力して乾かしていました。まだ、全ての銀杏が落ちてはいないので、もうしばらくは銀杏拾いも続けることになります。全校のために、地域のために「前へ」と動き出す5年生。学年目標を姿で示してくれました。

 

11月25日(水)の朝活動は、1組集団の「なかよし遊び」でした。縦割り異学年での活動は、2週間前に続いて2回目となりますが、今回も6年生が企画・運営を担い、リーダーシップを発揮しながら担当教員の教室に分かれてゲームなどを楽しみました。

同じく11月25日(水)の5時間目、6年1組の社会科「明治維新」の授業を保護者の皆さんに観ていただきました。平成から令和の20年間の変化の様子を確かめた後、江戸時代から明治時代にかけての世の中の移り変わりについて児童一人一人が「社会的事象の見方・考え方」を働かせ、自分の意見をまとめて発表し合う、とても質の高い学習でした。社会科全国大会で築き上げた「学び」を、更にバージョンアップさせた最高学年の授業になっていたと思います。また、参観授業後の「学級懇談会」にも、多くの保護者の方に残っていただき、授業の感想やお子さんの様子を交流していただきました。保護者の皆さんのお話を聞いて、私(校長)の目指している「成長を実感できる学校」に近づいている確証を得た気がして、大変嬉しく思いました。

同じく11月25日(水)には、6年1,2組と5年2組のの子供たちが、個人用タブレット端末を活用し、アンケート調査に答えました。これは、岐阜市教育委員会が「学校教育における課題に関して、データベースとして蓄積された客観的根拠に基づき、タブレット端末を用いたアセスメント結果で判明した学校課題と、課題の有効な解決方法とをパッケージ化して学校に還元するシステムとして、学校の課題解決に資するアセスメントシステムを開発実施する。」という目的で行う事業で、岐阜小学校運営協議会委員でもある岐阜大学教職大学院の吉澤寛之准教授の研究にもなっているものです。岐阜小学校は10校あるモデル校の一つとして昨年度からこの事業に参加しており、今回は7月に続いて3~4回目の回答となります。自分の規範意識、道徳観、忍耐力、共感性などのアンケート項目と、周囲の人とのかかわり(先生や友人など)について答えていますので、これらの変容についても見ることができます。

また、11月25日(水)には、「砂漠の劇場」支配人の山下さんからお手紙が届きました。4人のパフォーマーによる非言語劇「GREENING」をはじめ、ジャグリングやマジックのワークショップなど、私たちが多くの感動をいただいたのですが、岐阜小学校の反応や感想は「砂漠の劇場」の皆さんにとっても大きな喜びとなったようです。

 

11月26日(木)の朝活動は、2組集団の「なかよし遊び」でした。昨日に引き続き、2組も6年生が企画・運営を担い、担当教員の教室に移動して大グループでの「はじめの会」をやった後、小班に分かれて6年生一人一人がリーダーシップを発揮し、みんなでゲームを楽しみました。

同じく11月26日(木)の3時間目、「亀甲屋」の寺澤さんをゲスト(コミュニティ・ティーチャー)にお招きし、3年生が1,2組とワークスペースを使って、学年社会科の学習を行いました。この時間は、前時の鮎菓子作り体験をもとに、鮎菓子を作る様子(VTR)を見たり、寺澤さんに直接インタビューをしたりしながら、亀甲屋の鮎菓子が見た目も美しく、とても美味しい理由を考える授業でした。一生懸命追究していた子供たちは、「特別な道具で手焼きをしていること」「試行錯誤しながら作っていること」などの工夫があり、「亀甲屋ならではの皮の薄い鮎菓子を提供したいという願いがあること」に気付くことができました。

 

11月27日(金)の3,4,5時間目に、4年生と5年1組の子供たちが、学校の課題解決に資するアセスメント事業(STAR)の一環として、個人用タブレット端末を活用してアンケート調査に答えました。

同じく11月27日(金)の5時間目、6年2組も1組と同様に社会科「明治維新」の授業を保護者の皆さんに観ていただきました。1組と同じ流れで平成から令和の20年間の変化の様子を確かめた後、江戸時代から明治時代にかけての世の中の移り変わりについて、児童一人一人が「社会的事象の見方・考え方」を働かせ、考えを発表し合いました。仲間の意見に繋げたり、資料を読み取ったりしながら、やはり質の高い学習になっていました。2組の社会科学習も、岐阜小学校の最高学年らしい授業になっていたと思います。参観授業後の「学級懇談会」には、月末のお忙しさからか残っていただく保護者の方が少なくて淋しかったのですが、その分何度もお話ししていただいたり、コロナ禍の子供たちの様子を具体的に聞かせていただけました。本当にありがとうございました。