12月8日(金)の朝、7:45のチャイムで校舎内に入ってくる子たちに、一人一人の目を見て「おはようございます」と挨拶で出迎えていると、大きな声で「おはようございます!」と返してくれる子、立ち止まって「校長先生、おはようございます。」と丁寧に挨拶してくれる子、はにかみながらもお辞儀をして通り過ぎる子、・・・それぞれの形で朝の挨拶をしていってくれます。正面玄関(昇降口)での「朝の出迎え挨拶」が、校長のルーティンとなっているのですが、この日は他にもこの付近で嬉しいことが続きました。前日(木曜日)に掃除がなかったこともあって、玄関の扉付近に土や砂が溜まっているのに気付いた教頭が掃き掃除を始めると、自分から「手伝うね」と言って箒を持ち出す子がいました。また、新たにたくさんのベルマークを持って来て所定の位置に分類して入れている子もいました。3年生「あいさつキャノン」も、最近はメディアセンター入口(西階段前)付近で元気な声で、全校のみんなを迎えてくれています。そんな中で、読み聞かせボランティアにお越しいただいたお一人から「今年の夏に孫がお世話になりました。孫の『今年一番の思い出は岐阜小学校で過ごしたこと』と昨日アメリカからメールが届きました。」と教えていただきました。昨年度に引き続き、本校での学習や生活に魅力があることを実感することができました。
この日の朝活動「読書タイム」に、今年度の第9回となるコミュニティ・スクール「学び部」主催の「読み聞かせ」のが行われました。今回は、1,2,3年生の各教室で保護者のボランティアによる「読み聞かせ」を聴かせていただきました。以前よりも距離も近づいて、対話を重ねながら集中することができていました。
午後(5時間目)に校舎2階を回ってみると、「ぽかぽかキャンペーン」「学習の成果」「家庭学習」「学年独自の歩み」等の掲示、学年で活動を揃えながらも学級の実態に応じた指導、算数科のTT指導(T2の個別支援)など、前日の第5回「学校運営協議会」で誉めていただいたり、感心していただいたりしたことを、客観的に見ていくことができました。
12月7日(木)の朝活動は「学年発表の児童集会」で、5年生による「長良川の魅力」の発表でした。それぞれ担当学級に分かれて総合的な学習の時間に取り組んできた「清流・長良川」の学習の成果を、タブレット端末に入れたプレゼン資料を使って堂々と発表してくれました。2,3,4年生には5年生になったら学習することを、楽しみになるように体験談を中心に伝えていました。また、6年生には今年度の新たな取組として分かった「川原町」についての発表を観てもらうことができました。なお、すくすくのみんなは、各交流学級で発表を見ました。1年生には、長良川での魚捕りや川流れ等の自然体験を中心に、クイズを楽しんだり、模擬魚捕りやライフジャケット着用を体験したりする工夫のある発表を行っていました。
この日の1時間目、1階メディアセンターで、わかば学級とひまわり高学年年生からPTAベルマーク委員の5年生の役員さんに、整理した「ベルマーク」をお渡ししました。これは、10/25の「使用済みインクカートリッジ」に続く贈呈で、すくすく高学年(5,6年生)が自立活動の学習の一環として行ってきた「ベルマーク活動」の集大成となりました。
この日の中休みから給食時間までの時間帯に、第5回「学校運営協議会」を行いました。今回は青山会長と校長からの挨拶に続き、全学級の担任による授業を参観していただき、普段の様子を見ていただきました。前半はみんなで巡回し、後半は「ノート展」の様子など自由に学校内を観ていただきました。参観後に会議室でご参会いただいた皆さんから感想を述べていただきました。そこでは「マスクが取れて良かった。先生も子供も顔が見えるのは安心に繋がる」「子供たちが明るく活発で全体の雰囲気がとても良い」「自分たちの頃と違って集中して授業に臨んでいる」「授業が和気藹々と進んで自由闊達な雰囲気がある」「授業が楽しそうで明るい雰囲気で受け身ではなく先生とも子ども同士でも双方向の関係を感じる」「めぶき学級の教室掲示やありがとうメッセージがとてもほのぼのとする。ぽかぽか言葉の取組をこれからも続けていって欲しい」「ノート展のノートが凄く良くまとめられていて、家庭学習の掲示物を見ても大変よく勉強していることが分かった」「タブレット端末の活用では自分のことだけでなく、仲間との教え合いが見られた」「高学年になっても男女分け隔てなく同じように関わり合っている」「我が子以外のが宇年授業は新鮮でそれぞれのカラーがあったが、どこも楽しそうだった」「昨年のに比べて、すくすくの子たちがとても明るい印象をもった」「畏まりすぎず、つぶやきや自然な対話があってよかった」「先生方が全体を見ながら個別の配慮もされている」「先生が実態や状況に応じた指導をしている」「先生の目の届く環境が大事で算数では少人数指導の先生の存在が大きいと思った」「ユーチューブを取り入れた学習やフリールームの活用など、個別最適な学びも展開されていて、将来の学校の姿を観た気もした」など、多くのお褒めの言葉をいただきました。また、北海道教育大学の安井先生からも教育者の立場から「低学年を中心に見たが、全体で聞く・話すなどの学習規律を指導しながら、少人数での教え合いの学習もしくんでいた。算数の授業では発表もハキハキしていて他の子たちも集中して聞けていた。板書がとても例で分かりやすい学級もあった。子供たちが基本的なことがとても良くできていて、そこには机間指導等の先生方の丁寧な支援が感じられた。タブレット端末も自然に使いこなしていた。ノート展の取組もとても良い。」と、絶賛していただくことができました。一方で、「タブレット端末や大型テレビモニター等のICT機器活用による視力低下もキナなる」「多くのことやものが変わる中、大イチョウだけが60年前から変わっていないと思った。古くから続く物や活動も大切にして欲しい」「児童数が減少して単学級になって1学級の人数が増えたときが心配」「めぶき学級に、自分を含めて地域のボランティアが支援に入ると良いと思った」などの、今後に向けたご示唆や提案もいただきました。
午後には、岐阜市教育委員会による小学校高学年版の第3回「ぎふMIRAI’s チャンネル」の動画とライブ配信が放送され、4,5,6年生が総合的な学習の時間の一環として視聴しました。今回は「大学卒業後、和傘の美しさに魅せられて業界に飛び込み、10年間修業したのちに独立し、髙橋和傘店を開業された女性職人のお話でした。失われた伝統技法である「網代」を復活させた「網代日傘」が代表作で「和紙が楽しめる傘」をコンセプトに美しい和傘を作成されている方です。職人が減り、材料の入手も困難になりつつある現状を踏まえ、持続可能な和傘の生産体制をつくるためのプロジェクトや後継者の育成等にも精力的に取り組まれている方の生き方から学びました。岐阜市の伝統工芸品である和傘の魅力に触れ、講師の生き方を通して岐阜市について理解することの大切さに共感し、岐阜市を学ぶことの意味について考えることができました。
12月6日(水)の3時間目、1年1組の教室を覗いてみると国語科「むかしばなしをよもう」の授業を行っていました。覗きに行った3時間目の終盤には「おかゆのおなべ」を読んで面白かったことを、「おはなしカード」としてノートに書き、書けた子から仲間とお互いのノート(おはなしカード)を読み合って、相手のサインをノートに書いてもらう活動を行っていました。途中から「校長先生、カードを読んで下さい。」とノートを持ってくる子がいて次第に行列ができ始め、いつしか「サインください」となって、さながら「サイン会」のようになってしまいました。
この日の5時間目は、各学年の2組の授業参観でした。1年2組は対話的な活動(2~3人の小集団交流)も取り入れた国語「もののなまえ」の授業を観てもらい、2年2組はタブレット端末(ロイロノート)を活用した国語「わたしのお姉さん」の学習の様子を観てもらいました。3年2組はTT(チームティーチング)体制での算数「分数」の授業、4年2組は途中で保護者の方も巻き込む形で特別の教科 道徳「お母さんのせいきゅう書」の授業を観てもらいました。5年2組は、総合的な学習の時間「ふるさと学習」として取り組んできた「清流・長良川」の学習のまとめとして、グループごとに「長良川の魅力」をプレゼン資料にまとめて発表しました。6年2組は、国語科「話し合い」の学習の成果を生かし、これから自分達が卒業に向けた取組の一環で考える「チャレンジスポーツ」(全校交流遊び)について話し合う学級活動を行いました。どちらも教室には入りきらない大勢の保護者の方がみえたので、子供たちの声が届いたか少し心配にもなりました。
各学年の2組の参観授業後の「学級懇談会」には、大勢の保護者の皆さんに残っていただき、子供たちの成長の様子をいくつも教えていただき、家庭での様子やボランティア等で感じられたことなどを交流をしていただきました。保護者間のネットワークが繋がっていくことを期待しています。
12月5日(火)の朝の学校内を見て回ると、すくすく3学級と1,2年生の教室前に児童一人一人のノートが、並べた椅子の上に展示されていました。また、3~6年生のサロンのテーブルの上にも、児童一人一人のノートが展示されています。これは「自分で課題をもって教科に合わせた『考えた筋道』の分かりやすいノート作りができるようにする」「友達のノートの良さを知って今後のノート作りに生かすようにする」という目的で、この時期の各学年の参観日を含む期間で行っている「ノート展」の様子です。授業参観や学級懇談の前後に、是非ご覧いただきたいと思います。
この日のロング昼休みに、4年生の子供たちが「金華ふれあいクラブ」(老人クラブ)の皆さんに干して袋詰めした銀杏を贈呈しました。例年は、銀杏を「拾い集めて」「皮をむいて」「水道で洗って」「干して」「袋詰めして」「配布する」という作業を順に行ってきたのですが、今年度は早く洗って乾いた銀杏から袋詰めをして現段階で完了した分を、まずは4年生の子供たちが自分たちの銀杏を持ち帰りました。そして、今回は11/29に引き続き、銀杏の皮むき作業で集まってこられた「金華ふれあいクラブ」(老人クラブ)の皆さんにお渡ししたのでした。銀杏の量が大量すぎて、ふれあいクラブの「皮剥き」と4年生の「銀杏洗い」に作業が分断し、交流(ふれあい)が薄まることを懸念した早期の贈呈式となりました。
5時間目には、1年生が教科書の内容にある生活科の学習をしていました。1組は「家で自分がしていること」を発表し合い、2組は「自分の1日」を振り返って起きてからネルまでの生活を見つめていました。どちらの学級でも共通して感心したことは、発表する子の方をみんなが見て話を聞く様子でした。「話し手」も「聞き手」も、相手意識をもつことができるようになってきました。
12月4日(月)の朝活動の時間に「いじめを見逃さない日」の取組を行いました。今回は、いじめ対策監からの「先月からのトイレのスリッパの変化と 『自分勝手とたたかう』子供の姿の紹介と方向付け」の話に続いて、児童会代表委員による「とげとげ言葉・行動」がなくなるようにプレゼンを使った啓発と「ぽかぽか言葉キャンペーン」のお知らせという内容で行われました。テレビ放送終了直後から1時間目の前半にかけ、めぶき・わかば・ひまわりのすくすくは音楽室での合同で、2年生は各教室で話し合いをしました。とげとげ行動をなくし、ぽかぽか言葉や行動を増やすために、自分たちができることを考え、キャンペーンへの目標を明らかにしました。
中学年の3,4年生は、4学級とも1時間目に学級活動の時間を位置付けて話し合いを行いました。とげとげ言葉や行動をなくし、ぽかぽか言葉や行動を増やすために、自分たちができることを考え「ぽかぽかキャンペーン」に向けての決意を新たにしました。
1年生は、1組が1時間目、2組が2時間目に学級活動の時間を位置付けて話し合いを行いました。とげとげ言葉や行動にどんなものがあるのかを出し合い、それらをなくして「ぽかぽか言葉」や「ぽかぽか行動」を増やすめあてをはっきりさせていました。
5年生と6年1組は1時間目、6年2組が5時間目に、学級活動の時間を位置付けて話し合いを行いました。他の学年同様、高学年もとげとげ言葉や行動にどんなものがあるのかを出し合い、それらをなくして「ぽかぽか言葉」や「ぽかぽか行動」を増やすめあてをはっきりさせたのですが、「良くないことと分かっているのに、どうしてトゲトゲした言葉や行動をしてしまうのか」を考えていたのが印象的でした。嫌なことを言われたりされたりする子の気持ち、そんな様子を見たり聞いたりしている子の気持ちに着目し、「人を思いやること」ができる岐阜小学校でありたいと強く願います。
また、2,3時間目には、5年生がメディアセンターに集まり、家庭科「持続可能な暮らしへ 物やお金の使い方」の学習の発展という位置付けで、十六ファイナンシャルグループ営業統括部十六銀行岐阜第2ブロックによる特別授業(出前講座)となる金融ボードゲーム「のぶながマネースタディ」開催に参加し、金融リテラシーの学習を行いました。岐阜第2ブロック長兼柳ヶ瀬支店長、梅林支店長兼岐阜第2ブロック推進役をはじめ、大勢の新入社員を含めて17人の銀行員の皆さんに説明を受けながら、ボードゲームを楽しみながら金融の基礎に触れる活動に取り組みました。これからの社会で必要な学びの入口に取り組めた気がします。
昼休みには、4年生園芸委員会の委員長・副委員長に第52回「岐阜公園菊人形・菊花展」からいただいた感謝状等を校長室で渡し、記念写真を撮りました。