4歳児なつめ組

今週の1場面 なつめ組(4歳児)

11月21日(火)

本日、岐阜市役所 環境保全課の福永さんと諏佐さんに「出前講座」に来ていただきました。

水の生き物の「死」をきっかけに子どもたちが抱いた疑問を、来たばかりの二人に、すぐに質問攻めする子どもたちから、「知りたい」気持ちが伝わってきました。

始めに、魚たちは水の中でも、暮らしている場所が違うこと<上の方、真ん中(水草の近く)、下(砂の中)の辺りにいること>を、一緒に考えながら学びました。子どもたちは、「アブラハヤは真ん中ぐらいだよね」「カマツカは下だよね」などと、自慢気に話をしていて、餌をあげる際などによく見ているのだなと感心させられました。

その中で、自然界の中でカマツカは、砂の中に生息しているため、餌も、沈下するタイプの物が必要であることが分かりました。石を飲みこむ仕草は、実は石にくっついていた餌や微生物を食べていたことを知り、「石食べてなかったんだ。」「石が喉に詰まったかと思っていたのに…」と驚きの様子でした。

また、白いフワフワした物がついていたのは、「カビ」だったようで、色々と原因はあるようですが、①空気が足りていない ②水温の温度差がある ③餌を食べられていない などの理由から、弱ってしまったのではないかとのことでした。「魚も風邪を引くの?」「僕たちと一緒だね。」と、共通点を見つけて、親しみを感じている子もいました。

自分たちで作った魚たちの家や、餌も見ていただけましたね。

カマツカ、アブラハヤ、ヨシノボリなど、日が経つごとに死んでしまう中で、子ども達が「どうしてだろう」「~かもしれない」「~してみよう」などと、思い付いたことを言葉にして伝え合い、思考を巡らせ、行動に移してきたました。また今回のように、「分からないことを、知っている人に聞いて知りたい、何とか解決したい」と願い、専門家の方から直接教えていただけたことを通して、分からないことが分かる喜びを味わい、「次は~してみよう」と、新たな方法を知って生き物と向き合ったりできる大変貴重な機会となりました。

また、「岐阜市の注目すべき生きものたち」~岐阜市版レッドデータブック、ブルーデータブック2023 概要版~と、ヒメコウホネのしおりをそれぞれ一人一つずついただけました。ぜひ、ご家族で一緒にご覧くださいね。

子どもたちの興味・関心が高まっているこの時期に、惜しみなくご協力くださった、岐阜市環境保全課の福永さんと諏佐さんに感謝の気持ちでいっぱいです。子どもたちの思いを受け止めてくださり、本当にありがとうございました。

明日からは、お休みの子たちも交えて、本日のビデオ、写真の映像を一緒に見ながら、魚たちの家をさらに素敵にしたり、観察したり、絵を描いたりしながら、共に生活していきたいです。描いた絵は、1月末頃に、岐阜市役所の1F ロビーに飾っていただけるそうです。楽しみですね。