12月22日(金)
1年で一番長い2学期も今日で終わりです。今年最後のこども会議で2学期楽しかったことを聞くと、ドッジボールやケイドロ、親子ふれあいフェスティバル②(運動会)での肋木跳びやリレー、金華山登山…。他にも鏡ランドやトロッコ作り等、みんなで一緒に楽しかった2学期を振り返りました。そして随所で子どもたちの成長を感じられる2学期でもありました。
この一週間の姿から子どもたちの成長を振り返りたいと思います。
遊びの面では、寒くなって縄跳びに挑戦する姿が多く見られるようになってきました。
すぐにはできません。「できないから嫌だ。」と口にしますが、友達や教師にコツを聞いたり、何度も繰り返すうちに、さっきよりできるようになった感覚や、できた嬉しさを感じて、コツコツ頑張っています。
中には、教師の二重跳びを見て、「絶対跳べるようになりたい!」と口にしながら、何度も挑戦する子もいます。諦めない心が大きくなっていますね。
走るのに必死で全然写真が撮れていないのですが、ケイドロも楽しんでいます。
松本先生が来園された日に、園長先生と私と大人対子ども対決をしました。
結果子どもチームが全員捕まって、終わると悔しくて泣き出す子がいました。「悔しいよね。」と友達の気持ちに共感する子や、心配そうに見つめる子等、知らんふりする子は誰もいません。教師が「悔しいっていうのはいい気持ちだよ。」と悔しい気持ちを受け止めながら、「でも負けるとやっぱり悲しいし、こんなに涙が出てくるし、もうやりたくないでしょ?」と子どもたちの気持ちが育っているからこそちょっと冷たいような声を掛けても、「できる。」「やりたい。」「次は勝てるように頑張る。」と涙を拭いて前を向きます。「えっ?さっきまでワンワン泣いていた子がいたと思ったけど…。」と言ったら、「それは犬だよ~。」とみんな笑顔。ちょっとピンチ!な雰囲気でも、ジョーク交じりの冗談が何度も楽しい雰囲気にしてきました。
勝って嬉しいだけではなく、負けた悔しさ、悲しさ等も味わいながら、勝負の面白さを分かりつつありますね。
室内では、クリスマスのリース作りやマフラー作り、どれも手先の器用さや集中力、根気強さが高まっているからこそ感じられる楽しさがあります。
できたマフラーを試着して、鏡を見て、思わずにやり。
たいよう組の子って、それぞれにこういうお茶目なところがあって、『かわいい~♡』といつも心を掴まれるんですよね。
生活の面でも、いろいろなところで育ちを感じます。
飼っているメダカの水槽が汚れていることに自分たちで気付き、自分たちだけで掃除を!(本当に私は何も手伝っていないのです!)
お家での経験や今までの経験がちゃんと身についています。
水を変えている時の一時避難の場所として、小さなお弁当カップにメダカが移されていて、その発想もう~ん!おもしろい!思わず顔がほころんだと同時に、教師に聞かなくても一生懸命自分たちでよく考えているんだなと思いました。
これは大掃除の時の様子です。
「こあらさんは何をしていいか分からないから、一緒に誘いながら、教えてあげてね。」と声を掛けると、「ここを持ってね。」「あそこまで運ぶからね。せーの。」等と声を掛ける姿が、すっかりお姉さん。大きくなったことを実感しました。
メダカの水槽掃除の時も、大掃除の机を運ぶ時も、最近よく、「自分たちでできるから、先生はいい。」と言われます。雑巾が子どもたちと私でどちらが汚れるか(雑巾が汚れる=汚いところが綺麗になる)対決を挑んできたり、メダカの水槽掃除をしている子が、「先生は外でケイドロしておいで。頑張ってね。」なんてことまで。(私完全に先生という名の体が大きめの友達だと思われています。それがクラスの一員として受け入れてもらっている感じがして嬉しいんですけどね…♡)
いろいろな経験が、一人一人のそしてクラスとしての自信となっています。
これは給食のデザートとコロッケを賭けたじゃんけん大会。
デザートとコロッケをどう分けるか散々話し合った結果、すべてを2つに切り、勝った人から好きな方を選ぶという方法に決まりました。
遊びの中でも生活の中でも、小さなことからみんなで思いを出し合うことを大切にしてきました。『これ本当に決まるのかな?』と思う瞬間もたくさんありますし、時間もかかります。だけどちゃんとそれぞれ思ったことや考えたことを伝えたり、聞いたりしながら、自分たちで決めていける力が育っているのです。もちろん援助が必要な時もありますが、私が全部口を出さなくてもちゃんと自分たちで考えていけます。
「私たちできるもんね~!」と笑い合う姿が、頼もしく嬉しく、でもいよいよ小学校へと旅立つ日が近づいてきているのだとちょっぴり切なく…そんなことを感じています。
幼稚園生活も3学期を残すのみとなりました。まだまだみんなで楽しい時間をいっぱい共有しながら過ごしていきます!もちろんお家の方も一緒に楽しく、お子さんの成長を共に喜べる日々であることを願っています。
至らない点が多々あったことと思いますが、たくさんのご協力本当にありがとうございました。3学期もどうぞよろしくお願いします。良いお年をお迎えください。