生き物とたくさん触れ合って遊んできたことで、生き物の魅力さをより感じたり、親しみを感じて行動に移したりする姿も見られるようになってきました。
生き物とずっと一緒に過ごしたくて、飼育ケースを持ち歩くのですが、時には園庭に置いたままにして、死んでしまうときもありましたが・・・「やちゃった。」「外は暑すぎたね。」「陰に置いとくとよかったね。」など、子どもたち同士でやりとりして、虫の立場に立って考えていました。
そういった心動く経験を積み重ねてきたことで、「生き物にとってこうしたら嬉しいのでは」と、自分たちなりに考えて、パクパクゲームを考えたり、
「クワガタとカブトの勝負だ!」と言って、どちらが早く餌を食べられるか競争させたり、
「カナヘビなら(餌)を食べるから、勝負できるはず。」と予想して試したり、
生き物(友達!?)と一緒に遊ぶようになっていきました。
終業式の日には、朝からセミの声は園庭に鳴り響き、子どもたちは、門をくぐってすぐに高い木を見上げ、次々にセミを見つけて狙いを定めます。
身支度後、再度セミ採りが始まると、「見つけた。」「これ(短いタモ)じゃ届かないから、先生肩車して。」「そっとやるんだよ。」など、セミを捕まえるために、協力体制もバッチリですね。ただ、木とタモの隙間からセミが逃げてしまうことも多く、「あ~。」と肩を落としますが、「セミにおしっこかけられた!」と嬉しそうに教えてくれるときもあります。代わりに、セミの抜け殻を大事に集めたり、木の傍の大きな穴を見つけて、「ここから幼虫が出てきたんじゃない?」と発見を伝え合っていました。
生き物が相手なので、思い通りにいかないことの方が多いのですが、ふと笑い合えたり、次はこうしてみようと考えて試したり、友達や虫の思いを想像して関わったりする姿も見られるようになってきましたね。
さぁ、夏休みが始まりました。よく遊んで、よく食べて、よく眠る、そんなお休みにしていきたいですね。二学期にまた、元気に会えることを楽しみにしています。