5月10日(金)「砂や泥の面白さ」
温かい日は、砂場が楽しい!!生き物見つけや鬼ごっこなどで汗を流した後は、砂場に自然と足が向かいます。
この日は、「いつもより高い所からジャンプして遊びたい」ということで、ビールケースを埋めて、小高い山をスコップで固めながら作ります。
同時に、ジャンプする先も作ります。砂場に小さな山が出来ていたこともあり、A児は「山にジャンプする?」と思い付いたことを伝えます。「いいねぇ」と賛同の声が上がる中、B児は、裸足になっていて「(私は)川にジャンプしたい!」と自分の思いを伝えます。教師も、両者の思いを整理しながら、「どうしようねぇ」と皆に返すと、C児はスコップで掘りながら、「こっちは(北側)山で、こっちは(南側)川にする?」と二つの「~してみたい」に対して、折衷案を出します。どこかすっきりしないまま、それぞれ作っていく中、ふいにD児は、「じゃぁ、山の前が川で、山まで跳ぶゲームにする?」とさらに思いついたことを提案します。「ゲーム」というワードの響きや、作っていく中で見た目のイメージとピッタリきたことや、「それは面白そうかも」という期待も合わさり、「ゲームいいねぇ」と顔を見合いながら、ワクワクする雰囲気の中作っていきました。
友達の「こうしたい」思いを受けて、自分の思いを伝えられること、思いが違うからこそどうしたら…と考えること、どちらも大切ですよね。こういった経験を積み重ねていくことで、安心して自分の思いを友達に伝えたり、皆と考えればもっと楽しくなることを体感したりできることを願っています。
砂場の遊びの中で砂の性質を知って、予想して試したり、違いを生かして表現したりする姿が見られるようになってきました。
①「二つの穴を開け、一方の穴に水が溜まったら、次の穴にも水が溜まる」という仮説を立てて実験をしています。
雨樋から水を流す面白さに年少児も仲間に加わりながら、水は予想通り、次の穴の中へ。さらに穴を増やしてどうなるか試していました。どんどん変わる、広がる穴の形に大興奮でした。
②限られた量の砂に水を入れて、どんな感触に変化するか試したり…
③白い山(ふわふわの山)を作るために、よく日の当たっている乾いたサラサラの砂を集めて、何度もふりかけ白山(富士山)を作ったり
④形がしっかりできるケーキのための泥集めがきっかけでしたが、泥山を削って、水を加えて、かき回してを繰り返す中、スコップ越しの泥の感触、重さが変わることが面白くて…「今日がもっと暑かったら、泥ボディソープにしたのにな…」「先生には泥シャンプーしてあげたい」(気温に感謝)など、話をしていました。
砂や泥の感触を味わい、その性質の違いに気付いたり、性質を生かした遊びが生まれたり、またダイナミックに感触を楽しんだりしながら、砂や泥の魅力を子どもたちと思いきり味わっていきたいです。