記録的に早い梅雨明けからの猛暑,そして,台風4号の接近から「もどり梅雨」による雨天続き,6月末から天気の変動の大きさを感じる7月でした。11日(月)ごろから,蝉の声が聞こえ始め,西門のひまわりも大輪を咲かせました。
運動系の部活動については,3年生最後の大会が開催されています。勝ち残った部活もありますが,残念ながら3年生が引退することとなった部活動もあります。
これから始まる夏休みですが,今年度も,昨年度と同様に例年通りの夏休みとなりますが,2学期制の今年度は,8月末の授業開始日から前期の期末テストが予定されています。子どもたちには,中間テストや個人懇談での相談内容を踏まえ,規則正しい生活リズムのもと,計画的に学習に取り組むよう指導を進めました。
3年生にとっては,夏休みに卒業後の進路を決めるための高校見学・説明会が,公立,私立で開催されます。学習はもとより,将来に向けて,夢を実現するための有意義な機会となることを期待しています。
今回は,夏休み前最後のHPの更新となります。6月末からの学校の様子を紹介します。
〇熱中症の予防と対策
新型コロナウィルス感染症予防のためのマスクの着用の仕方をはじめ,熱中症の予防にも取り組んでいます。保護者の皆様からの子どもたちに指導いただくようお声をいただいているジャージの着用については,熱中症予防の観点からも場に応じた着用を指導しています。教室内はエアコンが効いていることもあり,個別に肌寒さを感じる場合はジャージを着用することが必要な場合もあります。登下校や体育,運動系の部活動中は,特別な場合を除き,半そで・ハーフパンツを着用することが予防につながります。こうしたことを含めた熱中症の予防について,本校学校医の杉山昌裕先生からアドバイスをいただきました。
全校放送で紹介し,委員会からも呼びかけを継続しました。その結果,半そで・ハーフパンツの子どもたちが増えました。ご家庭においても,熱中症の予防のため,状況によって,服装を調節できるようご指導を願いします。
・杉山先生からのご指導(各教室に掲示)
アドバイス左:5つのポイント 右:状況によって半そで,半ズボンを推奨するアドバイス
登校の様子(半そで,ハーフパンツで登校する子どもが増えました)
〇6/29(水) 租税教室 3年生対象
名古屋税理士会岐阜北支部のご協力のもと,税理士 各務吉彦先生を講師としてお招きし,3年生を対象として租税教室を実施しました
放送室から講話をされる各務先生
左:教室で講話を聞き質問する子ども 右:1億円の紙幣(もちろん教材です)
「税金の仕組みが分かった。使いみちについてもいろいろ考えられていることが分かった。」「税金についてはあまり興味がなかったけど,自分たちの社会を維持するためには大切なものであることが分かった」など,子どもの感想が寄せられました。
〇7/1(金) スマホ・ケータイ教室 全校
岐阜市から貸与しているタブレットについては,学校でルールの徹底を含めた使い方を指導していますが,スマホ・ケータイについては,保護者の皆様の判断で購入されるものであり,子どもの利用については,ご家庭で責任をもって指導いただくようお願いしているところです。
昨今,スマホ・ケータイを介したやり取りが発展して「いじめ事案」や仲間関係のトラブル,事件に巻き込まれた事例がふえてきていることから,NTTドコモによる「スマホ・ケータイ教室」を実施しました。事件やトラブルに巻き込まれないように利用するには,正しい知識を身に付けることが必要です。
教室で講話を聞く子どもたち
授業後,子どもたちは,「今まで気にせずに友達とやりとりしていたけど,使う言葉にも注意したいし,大切なことは直接伝えることが大切だと分かった。」「ちょっとしたことからトラブルに発展していくことが分かりました。『なりすまし』は恐いなぁと感じました。気を付けたいです。」「これまでもいろいろ注意するように言われていたけど,やっぱり気を付けたい。」など,自分の問題としてとらえています。ご家庭においても,是非,スマホ・ケータイを利用するルールについて,話し合ってみていただくようお願いします。
〇人権宣言の発表 各学級
今年度は,生徒会とも相談のうえ,いじめ・差別をなくし,誰もが安心して生活できる学校づくり = 生徒会スローガンである「和」の実現をめざし,各学級で人権宣言を作成しました。岐阜市のいじめ防止強化週間にあたる6/27(月)から,昼の放送を利用して,各学級で決めた人権宣言を発表しました。
各学級の人権宣言の様子
今後,各学級では,毎日の生活の中で,自分たちの言動が自分や仲間が安心して生活できる学校・学級づくりにつながるかどうか,人権宣言に照らしてふりかえりながら生活します。自分たちの手で自分たちの学校をよりよくする「自治」の推進をめざします。
〇7/4(月) 響け,和温の日
3年前の7月3日,岐阜市に中学生がいじめにより尊い命を失う事件が発生しました。岐阜市の全学校では,7月3日を「いじめについて考える日」としています。本校では,今年度の7/3は日曜日のため,7/4(月)の朝の会に全校放送の時間を位置付け,いじめ対策監から全校放送を行いました。
教室で全校放送を聞く子どもたち
1年生の感想「やっぱり,いじめは絶対にしてはいけないことだと思う。」,2年生の感想「知らないうちに友達を嫌な気持ちにさせていることはないか,心配になる時があります。そんな時は,友達に自分が嫌なことを言ったり,したりしていないかを聞くようにしています。」,3年生の感想「理由がないところでいじめは起こらないと思う。自分も周りでいろんなことがあって,いろんな気持ちになるけど,弱い自分の負けないようにいじめは絶対にしないようにしたい。」
私たち職員も,いじめを許さない,させない,見逃さない,そして,つらい思い,悲しい思いの子どもが生まれないよう努めてまいります。
〇7/8(金) SOSの出し方教室 全校
子どもは,周りからの様々なストレスにさらされています。自分なりにストレスを緩和する方法を身に付けていれば心身のバランスを保ち,必要な休息をとりながら生活できのですが,うまくいかない場合もあります。そんな時は,一人で抱え込まず,我慢せず,周りにSOSを発信し,みんなで解決できるようにすることが大切です。スクールカウンセラーの先生から,SOSの出し方を教えていただきました。
子どもたちの感想を紹介します。
「リラクゼーションをやってみてリラックスできたような気がする」,「ストレスとの向き合い方が分かりよかった」,「一人で悩まずに,周りの大人に相談しようと思った。リラクゼーションによって自分で気持ちを立て直したいと思った」
〇7/8(金) 岐阜農林高等学校の皆さん メロンの移動販売のため来校
岐阜農林高等学校 園芸科学科の皆さんが,自校で育てたメロンの移動販売のため,来校されました。立派なメロンに校長先生は最も高価なメロンを購入されました。
左:校長先生と移動販売のため来校された園芸化学科の皆さん
右:校長先生が購入されたメロン
〇7/12(火) 性教育講話 3年生
平野総合病院の平野聡子先生を講師としてお招きし,異性との付き合い方,互いを大切にする関係づくり,性感染症等,人権教育の観点を含めて幅広く性に関する指導について講話をしていただきました。
左:放送室から講演いただく平野先生 右:教室で画面を見ながら講話を聞く子どもたち
お礼を述べる生徒代表
子どもたちは,「性感染症など,保健の授業の内容をより詳しく知ることができた」「思春期の男女交際については,互いを大切にすることが何より大切だと感じた」「自分の行動に責任をもたなければいけないと感じた」など,専門家からの講演を通じて学びを深めることができたと感じています。
〇7/14(木) 1年生 鵜飼観覧
あいにくの雨でしたが,1年生が鵜飼を観覧しました。この事業は,市が主催し,本来は小学校の時に実施するものですが,新型コロナウィルス感染症の感染拡大対応のため,実施できずにいたものを実施したものです。雨や水しぶきに濡れながらも,間近で鵜を扱う鵜匠さんの姿を見た子どもたちは,歓声を上げていました。
左:観覧船のすぐ脇を下る鵜匠の船 右:鵜飼最後の「総がらみ」の様子
〇7/15(金) 非行防止教室
夏休みを前に,様々なトラブルから自分や仲間を守ることを意図し,岐阜県警察本部の少年サポートセンターから,田中 聡係長さんを講師としてお招きし,指導をいただきました。昨今の青少年の事件や事件に発展する前の様々なトラブルについて,身近なSNSのやりとりがきっかけとなり,最終的には警察の事案になってしまった実際の事例などをもとに,子どもたちの周りに潜む危険について具体的なお話をいただきました。
左:岐阜県警察本部 生活安全部少年課 こどもサポート総合センター 田中 聡 係長
右:教室で講話を聞く子どもたちの様子
ケータイ教室で聞いた話が,本当に事件として存在することが分かった。十分に注意したい。」「友達の相談に乗る場合でも,犯罪に巻き込まれないように十分に責任をもって相談したい。」「自分にも似たような経験があり,その時は大きなことにならなかったけど,やっぱり気を付けたい」など,子どもたちの感想からは,身近に大きな事件に発展する危険が潜んでいることを学ぶことができたと感じました。
〇学級目標の決定と紹介
前に紹介した学級の「人権宣言」に続いて,昼の放送を利用して各学級でつくった学級目標を全校に紹介しました。どの学級も,4月からのあゆみをもとに,大切にしたいこと,これから追究していくことなどを込めた目標を作りました。その一部を紹介します。
「人権宣言」とともに「学級目標」は,各学級のめざす姿であり,各学級が進んでいくべき方向を示す指針でもあります。夏休み以降の各学級の成長が楽しみです。
いよいよ夏休みを迎えます。3年生にとっては,中学校生活最後の夏休みとなります。各学年の子どもたちに夏休みの過ごし方を聞くと,多くの子どもから,学習のこと,自分の習いごとのこと,そして,遊びのこと,さらに,普段はできないことに取り組みたいとの答えが返ってきます。有意義な夏休みにしようとする気持ちは,どの子も十分にもっていると感じています。
学校では,自分が取り組まなければならないこと,時間があれば取り組むとよいことの優先順位を決め,時間を計画的に,有効に使うことをどの学年も指導しています。また,小さなことであっても,家の手伝いや各種ボランティア活動にも取り組むように併せて指導を進めております。
楽しみな夏休みではありますが,7月に入ってから,新型コロナウィルス感染症の感染者の急増がみられ,休み中の感染拡大が心配されます。どうか,ご家庭においても感染予防対策をゆるめることなく徹底していただきたいと思います。
同時に,夏休みに大切なことは,新型コロナウィルス感染症や熱中症等の予防とともに,事故・事件に巻き込まれないように,怪我をしないように,安全で健康に過ごすことだと考えています。8月末,心身ともに一回り大きくなった子どもたちに会えることを楽しみにしております。
4月の始業式,入学式以降,本校の教育活動にご理解とご協力をいただき誠にありがとうございました。
※ 夏休みの各種作品募集の提出は,9月当初に応募締切があるものもあるため,8/23(火),24(水)の9:00~16:00とさせていただきました。ご理解ください。
※ 新型コロナウィルス感染症の対応につきましては,スマート連絡帳でもお知らせしますが,お子様の陽性が判明した場合は,「スマート連絡帳」の「体調管理(出欠席)機能」で,判明日の「その他」をタップし,備考欄に「判明」と入力して報告をお願いします。市の緊急時対応電話への連絡は不要です。ただし,発症あるいは判明した2日前まで,部活動・クラブ等の活動に参加していた場合は,電話にて連絡をお願いします(学校が閉庁や夜間の場合は,市の緊急時対応電話へ連絡をお願いします)。
※ 夏休み中の学校からの連絡は,スマート連絡帳を通じて行います。学校からの連絡については,内容をお子様とともにご確認いただきますようお願いします。