11月21日(土)に,岐阜市いじめ問題対策委員の大河内祥晴様を再びお招きし,全校道徳を行いました。
※7月3日(金)の人権集会にも,大河内祥晴様からご講話をいただきました。詳細については,旧HPの右上の学校ニュースからご覧ください。
今回の全校道徳のねらいは,朝の会で校長先生が話されたように,これまでの人権の取組や自他の成長を振り返るとともに,誰もが自分らしく,幸せに生きるために何が大切かを考えることでした。
1時間目は,人権にかかわる道徳の学習活動を,大河内祥晴様に全学級,見ていただきました。主な内容は,下記の通りです。
1年生では,骨髄バンクの移植をするか否かについて揺れ動く気持ちをとらえる中で,互いの支え合いによって命が守られ,つながっていくことについて考えました。
2年生では,休み時間に起きたいじめに対し,仲裁者として勇気ある行動をとった姿や思いを取り上げ,正義を重んじる心を自分たちで広げることについて考えました。
3年生では,誕生日について思い起こし,命が自分だけのものでなく,周りのたくさんの思いの上に存在していること,感謝の気持ちをもって生きることについて考えました。
6・7組では,絵本や詩を取り上げ,仲間の違いを認め,いじめのない安心できる生活をつくることの大切さについて考えました。
2時間目は,7月3日(金)の人権集会で採決された「いじめ克服に向かう4つの校風」を,どのように具現化して取り組んできたかについて,生徒会執行部がTV放送で発表しました。それをもとに,大河内祥晴様からのご高評,ご講話をいただきました。
大河内祥晴様からは,「どの学級でも,道徳の学習を通して,命の大切さについて仲間と深く考えていること」「みんなが学校生活を楽しめるように,幸せに生きられるように考え続け,HERO宣言やよさ見つけ,円恕囲たいむなどを,生徒会を挙げて進めていること」について,高く評価していただけました。
そして,ご講話を通して,「自他の違いを受け入れ認め合うこと」,「困っている仲間に寄り添い手を差し伸べること」などを大切にしなければならないと,再認識できたのではないでしょうか。
3時間目は,各学級で,全校道徳についての学びを振り返り,交流しました。
【生徒の振り返り】(一部抜粋)
「誰もが幸せに生きることは大事なことだと思いました。人によって,とらえ方や気持ちは違います。だから,相手のことをよく考えて接していきたいです。そして,自分のことを大切にすることも忘れないようにしたいです。大河内さんの話を聞いて,たとえどんな人でも,幸せに生きる権利があるから,諦めず生きることが大切だと思いました。東長良中では,円恕囲たいむ,いじめを見逃さない日の取組など,さまざまな独自活動をしています。その活動の一つ一つの意味を大切にし,これからも取り組んでいきたいです。いじめが実際に起きたとき,見ているだけの自分じゃなく,行動できる自分でいたいです。」
「大河内さんの話から,いじめについてだけでなく,命の大切さについて学びました。大きく言えば,世界中に自分たちのような当たり前はなく,生きたいと強く思っている人もいます。命は当たり前にあるものではなく,決して軽く見てはいけないものだと思いました。一人の人間として,自分と仲間の命を大切にしたいです。大河内さんのおかげで,命について,もう一度考え,自分の中で決意のような思いをもつことができました。本当にありがとうございました。」
「大河内さんのお話が本当に心にしみました。大河内さんのお話の中で,いじめを見たけど,何もできなかった女の子のことがすごく印象に残りました。いじめられている子を見て,自分が止めにいける自信は,今の私にはまだありません。でも,先生に伝えたり,いじめられている子に『私はあなたの味方だよ』と言って安心させたりすることはできると思います。本当に大切な一つの命を馬鹿にするような発言や行動は絶対にあってはいけません。いじめられている子がいたら,本当に助けたいと強く思いました。いじめゼロに近づける取組に積極的に関わっていきたいです。」
大河内祥晴様,本日はご多用の中,東長良中にお越しくださり,誠にありがとうございました。命の尊さや人権について,より一層深く考えることのできる日となりました。これからも,大河内祥晴様のお言葉を胸に刻み,いじめ克服をめざし,そして誰もが幸せに生きることができるように心を耕しながら,一歩ずつ着実に進んでいきたいと思います。
◆連絡◆
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