学校ニュース

いじめを見逃さない日

11月4日(水)のいじめを見逃さない日では,「いじめを継続,エスカレートさせないためには,どうすべきか?」という議題について,仲間と真剣に話し合いました。

 

いじめは,どんな集団にも起こり得るものです。しかし,いじめによって人の尊厳を傷つける「加害者」,それをはやし立てる「観衆」,さらにその周りにいて黙認する「傍観者」になってはいけません。

いじめ問題に対して,重要な役割として,①いじめの加害者を止める「仲裁者」,②先生や親,仲間などに相談する「通報者」,③被害者の気持ちに寄り添い,被害者の味方や支えとなる「シェルター」,④誰かの悪口で盛り上がりそうなとき,別の話題に転換したり,その子のよさを敢えて言ったりする「スイッチャー」があります。

 

生徒は,加害者や観衆,傍観者にならず,どんな立ち位置で,いじめに立ち向かっていくといいのか,自分の考えや思いをまとめ,交流しました。

 

【生徒の振り返り】(一部抜粋)

「もしも,自分が見たり,聞いたりしたら,信頼できる人にすぐに相談したり,その人と一緒にいじめを止めたりして,いじめの被害者の味方を増やし,少しで被害者の力になれるようにしたい。」

「小さなことでも,誰かの様子がおかしかったら,被害者に声をかけなければならない。でも,クラスの誰にでも声をかけやすい環境をつくっていかないと成立しないので,互いにコミュニケーションをとれるよう,日ごろから仲間のよさを認め,理解すべきだと思う。」

「シェルターとして,被害者の味方であると宣言し,その子のそばにいてあげたい。また,いじめをなくすために,スイッチャーとして,被害者が苦しまないように,いろいろな視点からその子のよさを広めていきたい。」

 

 

いじめは,どんな理由であろうと,許されません。いじめをしてはいけません。いじめを見た,相談を受けたときは,観衆や傍観者になるのではなく,「もしも自分が当事者なら・・・」「この言動がこの先どうなるのか・・・」など,いじめ克服に向けて,自分にできるプラスの行動をとってほしいと思います。

私たちは,いじめの情報をつかんだときは,いじめを受けている子,教えてくれた子も全力で守ります。学校の教職員全員で対応します。そして,保護者と協力して対応します。

 

今後も,昨年の悲しい出来事を決して風化させることなく,いじめ克服に向けての最前線に立ち,生徒のために,これまでの取組を継続し,発展させていきます。そして,学校・家庭・地域全体で,子どもたちを見守り,心身ともに健全に過ごす環境づくりに努められるようにします。

 

 

◆連絡◆

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