12月2日(金)の「いじめを見逃さない日」は, Ⅰ部とⅡ部に分けて行いました。
Ⅰ部では,お笑いトリオのジャングルポケット斉藤さんのいじめについて考えました。いじめられている主人公や兄の立場や気持ちに対し,様々な考え方や捉え方,認識があるということを学級の仲間と交流しました。
今回は,加害者・被害者・観衆の三者について考えました。主人公の味方となる友や大人が現れない状況のなか,主人公を集団で追い込んでいきます。そんな希望を見出すことができない状況で,唯一相談することができた主人公の兄に,いじめられていることや苦しい思いを「親に言うな」と口止めされてしまいます。共働きで忙しい両親に迷惑や心配をかけてはいけないと思い込んでいたのです。
クラスメイトに相談できない状態であっても,保護者や教師,信頼できる周りの人に相談できたなら,少なからず現在の苦しみが軽減されるか,いじめの解消に向かえたかもしれないとの思いがあります。もし,自分が主人公や主人公の兄,保護者の立場であったならどんなことを思い考え行動するのか仲間と様々な視点から考えを深めました。
Ⅱ部では,いじめについてのアンケートをもとに,PTAと生徒会役員との意見交換の会を行い,今後の学校・家庭生活で大切にしていきたいことを考えました。
代表の生徒以外の生徒は,意見交換の会を各家庭で保護者と一緒にタブレットで視聴し,親子で思いを伝えたりアンケート結果を確認したりしながら、誰もが楽しく学校生活を送るために必要なことを考えました。
事前に,生徒と保護者にアンケートを実施しました。生徒には,次の6つの質問に答えてもらいました。
① 今までに嫌なこと(いじめ)をされたことはありますか。
② 嫌なこと(いじめ)をされたときどうしましたか(または,これからされたらどうしますか)。 ③ 嫌なこと(いじめ)をされたら,誰かに伝えたり話したりすることができますか。 ④ 誰に話したり伝えたりしますか。 ⑤ 保護者に相談したとき,どのようにしてほしいですか。 ⑥ 嫌なこと(いじめ)をされて,嫌な気持ちや辛い気持ちになったとき,あなたはどのような行動をとると思いますか。 |
保護者には,4つの質問に答えていただきました。
① 今までに,「嫌なこと(いじめ)をされた」という話をお子さんから聞いたことはありますか。
② 「ある」と回答した方は,どのような対応をされましたか。 ③ お子さんが嫌なこと(いじめ)があったとき,会話やしぐさ等で何か変化を感じることがありますか。 ④ お子さんが嫌なこと(いじめ)をされたとき,誰に相談すると思いますか。 |
生徒と保護者の代表として,生徒会役員4名とPTA役員4名の8名でアンケートの回答について意見を述べたり質問したりして,子供と保護者の様々な見方・感じ方・考え方を交流しました。
生徒からは,「保護者は自分のことをちゃんと見守っていてくれるし、大切にしていてくれる」,保護者の皆さんからは,「もっと子供と話をする機会を増やしたり,気持ちを受け止めたりしたい」といった意見をいただきました。
今回、オンラインで実施した「いじめを見逃さない日」の授業から,いじめの内容について,生徒と保護者とのコミュニケーションのきっかけとなり,生徒・保護者・学校・地域が一丸となって誰もが楽しく生活できる学校になればよいと思います。