本当は海じゃなかった!? ~今、地球で起きていること~
子供たちに、1枚の写真を見せました。外国の人が、膝まで水につかって話をしている場面です。ニュースで取り上げられたことを、子供たちと考えたいと思ったからです。
「えー!海?」、「川じゃない?」、「湖かも。」と、明らかに水遊びをするわけでもないのに、水の中にいることに気が付く子供たちでした。また、その人の後ろの国旗を見て、「ツバル」だと気付く子もいました。
「ここは、本当は海じゃなかったんだって。“気候変動”っていう、地球で起きている困ったことが原因で、地面が海になり国がなくなってしまうかもしれない。みんな、地球のことを考えてね。という話をしているところです。」と話しました。
今まで、どんな国旗で、どんな挨拶をして、どんな料理があるのか等と、世界への興味を広げてきましたが、困っていることがあると知る機会になりました。雨が急にたくさん降ったり、気温が上がって北極や南極の氷が解けて海の水が増えたりしていることを伝えました。
「お家でも話してみてね。」と話すと、翌日、2枚の紙を持って登園した子がいました。「ちきゅうおんだんかが すすんでいる。こおりがとけて みずがふえる。」と書かれていました。お母さんが話してくれたことを、「ちょっと待って。もう1回言って。」と言いながら書き留めたそうです。
みんなの前で紹介すると、「お家で聞いてきた。」、「太陽って、ご飯を作るときの火よりももっともっと熱い火なんだって。」、「お母さん、ツバル知らなかった。」等、家庭で話題にした子が何人もいたことが分かりました。
難しいことだけれど、自分たちが暮らしている地球のことを知る・考える小さな一歩になりました。