うまそうだなごっこ(ケイドロのような遊び)を楽しんでいるよ!
ある絵本がきっかけで、総合遊具の間から、恐竜役の教師が「おまえうまそうだな~」と、子どもたちを見つける遊びが流行っていました。逃げる範囲が総合遊具の上だけではなく、園庭を走り、追いかけっこする“ 鬼ごっこ ”のような遊びになっていきました。
何回も遊んでいると、最後まで一生懸命逃げていた子が大人数の鬼役に追われ、タッチされたことがありました。最後まで必死に走って逃げていたこともあり、「一回タッチされて終わるのは嫌だ。」と、涙を流しながら話してくれました。困った時こそ、子どもたちの成長のチャンス! 子どもたちと教師とで相談する時間を設けます。
「一回タッチされたら終わっちゃうの寂しいね。」
「どうしたらいいのかな?」
「何回も逃げられるようにしたらいいのかもね。」
「友達が助けてくれたら、何回も逃げれるっていうのは?」
「そうしよう!!」
「1回それでやってみよ!」
教師も間に入りながら、逃げる役も、友達からタッチしてもらえば再び逃げることのできるルールを相談して追加しました。
また、タッチされたら入る牢屋も用意してみると、誰が捕まっているのかわかりやすく、逃げる役の子は、友達を助けに行きます。
鬼役をやったら次は逃げる役をやったり、好きな逃げる役を繰り返し楽しんだり、一回だけはやってみようかなと、それぞれのタイミングで出たり入ったりしながら遊んでいます。体を動かして遊ぶ楽しさ、友達と集って遊ぶ楽しさ、簡単なルールのある遊びの面白さを感じていってほしいなと願っています。
今回のように、遊びながら子どもたちの「困った!どうしよう?」という場面に出会いますが、全てを教師が解決していくのではなく一緒に考えるようにしています。年中ともなると「こうしたらどう?」と、自分の思いを教師や友達に言葉で伝える姿が増えてきます。これから、そういった友達の思いも聞くことや、相手の思いに気付けるようにもなっていってほしいと思っています。
最近は、
「これでは鬼ちょっと多くない?」
「砂場の方まで行っちゃったら見えないよ。」
そんな声もあがっています。そういった子どもの声を拾い、一緒にルールを作りながら、今後も楽しんでいきたいと思います。