4歳児 たんぽぽ組

たんぽぽ組(4歳児)今週の一場面

長い夏休みが終わり、楽しい2学期が始まりました!

夏休み中に小さなお家に遊びに来ていた子はニコニコ笑顔ですぐに遊び出していましたが、44日ぶりに幼稚園に来る子は友達と会うことにもドキドキで、緊張している様子がありました。しかし、子ども同士の「おはよ」の一言で笑顔に変わったり、遊んでいるところに近づいた時に目が合うだけで一緒に遊び出すことができたりすると、緊張していた表情が一気に和らいで、遊び出すことができました。

友達っていいですね。

とても微笑ましく、幸せな瞬間を見せていただけました。

そこからの遊びは…

みんなでダンゴムシ探しに行ったり、

みんなで室内でお家ごっこをしたり、

みんなで的に向かってボール投げをしたり、

上からの玉入れをしたり、

高校野球や大谷翔平選手の活躍から野球をしたりしています。

みんなでそれぞれが好きな虫探しやごっこ遊び、運動遊びを楽しんでいます。

中でも、綱渡り(スラックライン)では、前半は支えを持ちながら、後半は支えのない所を一歩一歩ゆっくりとバランスをとって慎重に進み楽しんでいます。初めは怖い気持ちがあり、教師と手を繋いでいる子もいましたが、繰り返し挑戦することで楽しくなり、少しづつ進めるようになることが嬉しいようで、「もう一回やりたい!」と笑顔で並び直しています。わくわく楽しみながら、自分の体の使い方、力の入れ方、バランスのとり方などを学べているのかなと思います。

夏休み中に教師が我が娘と清水川に魚を捕りに行った話をすると、「やってみたい!」「捕まえたい!」という気持ちが高まり、仕掛けを作って清水川に魚を捕りに行くことになりました。

「仕掛けって何?」

ということから始まり、図鑑で、ペットボトルやよつで網の仕掛けを調べると

「つくりたい!」

となり、そこからよく図鑑を見たり、タブレットで調べたりしながら、みんなで作りました。

次に、「仕掛けだけで魚って捕れるかな?」と問いかけると、子どもから「エサがいる!」と返事が返ってきました。「魚のエサってなに?」と問いかけると「魚って何食べるんだろう?」と考えるきっかけができました。

お家の方にも協力していただいて、持ってきていただいたり、調べてきていただくと、

「魚は、ソーセージやミミズ食べるって!」と一人の子が言うと、「この前思い出の森にミミズいたよ!捕まえに行こう!」とミミズ探しに出かけることになりました。なかなか見つけられない中、諦めずに探すと畑で3匹、思い出の森で2匹捕まえることができて満足そうです。

以前までなら途中で諦めて違う遊びを始めてしまうような場面でも、魚を捕まる為に必要なエサとして、ミミズを一生懸命探す姿に成長を感じました。目的がはっきりしたことで遊びへの取り組みの気持ちも違っていることを

感じました。

更に、帰りの会では「他にはどんなエサがあるかな?みんななら何がいいと思う?」と問いかけると

「いちご」「マンゴー」「もも」「ぶどう」「チョコ」「イチゴ味の〇ッキー」

「抹茶味のクッキー」「アイス」「ピーマン」「トマト」「タコ」などなどが出てきました!

そして、当日の朝に集まったエサは、幼稚園で用意したものと

保護者の皆様からもご協力いただき、家庭から持ってきてくださったものもあり

ぽんがし・ウインナー・小魚・キウイの皮・チーズ

パン・鰹節・細かい魚肉ソーセージ・だし・コーヒー豆・カカオニブ・キャベツ・豆腐・あられ・ジャガイモの皮

(給食の)海苔・魚肉ソーセージ・茎わかめ・ツナご飯・かまぼこ

〇ッキーいちご・〇ッキー抹茶・チョコレート・桃・葡萄・チ〇ンラーメン・煮干し・スルメイカ・ミミズ

など、30種類近くのエサから、一人一つ選び、仕掛けに入れて準備万端!

この仕掛けを

鯉のぼりのように川に沈めてじっと待ちます。

そしてよつで網もセットします。

どうかな?とみんな自分の仕掛けを覗いていると…

「あっ!!あの仕掛けに入ってるよ!!」

遠目からでも水がきれいで、魚が仕掛けの中で泳いでいるのが見えました!!

ある程度の時間で、奥から順に中のエサと魚の有無を確認していくと。。。

チョコレート…いない。

チキンラーメン…いない。

魚肉ソーセージ…いない。

葡萄…いない。

チーズ…いた!!泳いでる!!すごーい!!

みんな大喜びで、特にチーズを持ってきて、セットしていた子は「ほらね!」と得意げです!

教師陣の予想では魚肉ソーセージやチキンラーメンは入ってくれると思っていましたが、意外にもチーズでした!

他にもいろいろなエサがありましたが、

ウインナー+魚肉ソーセージの仕掛けと、れんげ組が用意したかっ〇えび〇んの仕掛けにも魚が入っていました。

そしてなんと!

コーヒー豆+カカオニブの仕掛けにも何かが入っており、よく見ると…

おたまじゃくし!!

 

残念ながら、よつで網はなにも捕まえられませんでした。戻ってから給食中に話をすると

「エサが足りなかったかな?」「チーズ入れたらいいんじゃない??」「もっと深い所に置くのは?」

「次は(よつで網で)捕まえたい!」「チーズと、ウィンナーと、かっぱえびせん入れたい!」

など、いろいろな思いが出てきました。また相談して、どうしたら捕まえられるのか考えて、清水川散歩に行きたいと思います。

今回の散歩では全部で、5匹の魚と一匹のおたまじゃくしを捕まえて戻ってきました。

ただ、このおたまじゃくしは…

特定外来生物ウシガエルのおたまじゃくしで、外来生物被害予防の「入れない・捨てない・拡げない」の三原則が適用される生き物でした。

貪欲で捕食性が強く、口に入る大きさであれば、殆どの動植物が餌になります。昆虫やザリガニの他、小型の哺乳類や鳥類、爬虫類、魚類まで幅広い小動物を捕食します。

と説明書きがあるくらい生態系に危険が大きい生き物だったのです。

来週に、子ども達には危険な生き物であったことを伝え、

このおたまじゃくしが大きくなると、沢山の魚や生き物を食べてしまう事

みんなも、いろいろな生き物を食べて生きている事

逃がすことはできないため、飼うとしたら死ぬまで面倒を見る必要がある事

危険な生物は他の生き物のために駆除される事などを伝え、

この子をどうするのか、一緒に相談して決めていきたいと思います。