10月11日(金)
リレーのチーム分けが始まりました。
「前みたいに、手をつないで(2列になって)並んで(間を半分に)分ける。」
「でも、そうすると、一緒に走りたい子と別れちゃう・・・。」
「速い人と、遅い人と分ける。」
「でも、遅いって言われると、チクチクする。」
子どもたちの話は、時にストレートな表現ですが、でもさ・・・と考えます。
「一列に並んで、順番に好きな色のチームを自分で決めていったら?」
という意見をきいて、一度その方法でやってみることになりました。
人数が偏るのかな?と思っていましたが、以外にも半数ずつぐらいに分かれて、ちょっと驚きました。
「みんなで合わせて、えいえいおー!」
結果発表で、1位と聞けば大喜び、結果によっては、怒ったり、場を離れたり、中には悔し涙を流したりする子も。
競技中、競技の前後も色々とあります・・・。
バトンパス中に落としてしまい友達から「早く!」と強く言われて涙が出たり、なかなか友達が集まらずに時間がかかったり、呼びに行った先で口喧嘩になってお互いモヤモヤしたり、走る順番決めで意見がぶつかったり・・・。
帰りの会で振り返ります。
なんで泣いていたのか、どんな気持ちだったのか、次はどうしたらいいのか、少しずつみんなで考えていきます。
「くやしかったから。」「勝ちたかったから。」「大きい声で言っちゃったから。」
「きっと、あんまり嬉しくない気持ち。」
「来ていない子に、来てって言う。」「優しく言う。」
「大丈夫。僕が(その分)速く走るからって応援する。」
「砂遊びしない(で、話を聞く)。」
子どもたちなりに考えます。
「ちょっと作戦会議しよ。」と、同じチームの子を誘って子どもたちで話し始める時も。
パイロンの近くを小回りした方がいいなどということを伝えたかったようです。
図や文字なども使って、みんなに伝えようとする姿も見られます。
実際に、自分たちの姿の動画を見て、振り返ったりもします。
よかったところを聞いていくと、
「(集まっていない)友達を呼んだ。」
「やさしいパワーが増えた!」(競技中も小さなホワイトボードを持っていくのですが、今までの姿から変わった時や、素敵な姿や気持ちが見られた時には、名前の横に♡をどんどん描いて増やしていき、心も大きくなっていることを伝えていっていました。)
「泣いている友達に、声を掛けた。」
「大丈夫だよ!って話した!」
「今日は、すぐ集まってくれた。」
「手を伸ばしてバトンを渡している。」
など、子どもたちは、運動面的なことに併せて周りの子との関わりや、気持ちの面のよさも少しずつ見えてくるようになってきたかな?
いや、自分や周りの子のよさにも目が向くようなってほしいと願っています。
怒ったり、泣いたり、喜んだり、うらやましがったり、励ましたり、様々な出来事や感情を味わう中で、学んでいく子どもたちです。
「昨日は怒っちゃったけど、今日は友達に~って話して応援した!」
周りから声を掛けられ、自分でも、昨日より変わった姿を実感し始めている子もいます。
友達の、「でもさ、あきらめないってこと!」という言葉に、周りの友達も、教師もパワーをもらった1週間でした。