冬の清水川へお散歩へ行ってきました!
それぞれの楽しみ会が終わり、2月26日の水曜日に清水川へ散歩に出かけることを提案すると…
鬼見学の時に、橋の下の寒い所には魚が居なくなっていて、太陽のよく当たるところにいっぱいいたことを思い出しました。その時に、コイがまったく居なくなっていたことを思い出して、「コイを見つけたい!」と張り切ったり、「仕掛けを作りたい!」「釣りがしたい!」「網で捕まえたい!」とそれぞれ自分で捕まえたい思いを話したりしていました。そして次の日から…
資料室へ行って使えそうなものを探し、木の棒とハンガーを組み合わせて
網シートを切って網を作りました。そして次は
棒に透明な細いテグスを付けて、水の中に入れてみました。すると水の表面で止まってしまい、水中までテグスが入っていきません。
「??」「なんで?」「そうだ、紐(テグス)が細いからじゃない?」
と言うわけで、太い紐も用意してみました。
しかし、太くても水に浮いてしまい、入っていきません。
「あれー??」「太さじゃないのかな?」とみんなも一緒に考えていると一人の子が
「分かった!針がないと魚は釣れないから、針が要るんじゃない?」
と言うことで、針金で針の形を作り水に沈めると…
水槽の中に沈んでいき「重たいから沈むんだね!」と納得して、水槽で釣りをして遊んでいました。
水槽の魚たちも、夏から半年の間で、野生が失われつつあり、人影をみると寄ってきてエサを貰えることを覚えたようで、子どもが入れる釣り針にも寄って来るため、「食べて!」と針金に食いつくことを期待し、笑いながら魚の様子を楽しんでいました。
そして当日、またエサのご協力をいただき
自作の釣竿と仕掛けと網をもって出発!!
「あれ??いない。」
前回魚を大量に見つけた場所には一匹もいません。
場所を移動して、夏に大量にいた場所にもまったく居ません。
それでも、自分たちで作った網を水中に入れたり、竿を垂らしたりしてとても楽しそうでした。すると
「かめがいる!」「捕まえたい!」「届きそうだよ!」
と身を乗り出して川辺のカメを狙います。
大人の網を使ってなかなか入らないカメを根気よく狙ってすくって
なんと!すくえました!みんな大喜びで、覗き込みます。
バケツに入れると、「水がないと死んじゃうかもしれない!」ということで
水が出ているところまで運び、水を入れました。
そしてよく見ていると…
「動かないね。」「うん。」「これって目がないんじゃない?」
どうやら、死んでしまっていた個体だったため、逃げずに捕まえることができたようです。それでも「カメを捕まえた」という事実は嬉しかったようで、園に持ち帰り、甲羅の表や裏をよく見て、観察しています。
帰りにはつくしを見つけて、春の訪れを感じました。
帰りの会では、
なんで、鬼見学の日はたくさん魚がいて、今日はいなかったのかを考えました。
「この前は晴れで、今日は曇りだった!」
「この前は川(の流れ)が早かったけど、今日はゆっくりだった」
「鬼見学の時は風が弱くて、今日はつよかった」
「水がこの前よりちょっと多かった」
天気、川の流れ、風の強弱、水量など、子どもの目の付け所が面白くて、よく考えていてとても面白かったです!
ただ、感覚的に発言していることも多く、大人目線では事実と違っていると思われることもありました。水量などを誰でも見て比べて確認できるように写真に残したり、気温や水温など数値化したりするなど、より詳しく比べられるようにするにはどうしたらいいのかを子どもと一緒に考えていき、どんな状況なら魚が多くいるのかを考えることを楽しめるようにしていきたいと思いました。
雪の日の足跡発見から、砂場の足跡にも気が付きました。いろんな事象に疑問を感じ、不思議に思って興味をもち、知りたいと行動を起こすことが増えてきているたんぽぽ組さんです。