5月16日(金)
ダンゴムシさがしに夢中になっている子が増えてきました。
「今日は、何をつかまえたい?」と尋ねながら戸外に出掛けると、
「ダンゴムシ!」「カマキリ!」「バッタ!」と話し、虫かご代わりのカップを持って、虫さがしを始めます。
幼稚園中を探し、ダンゴムシはたくさん見つけることができました。
でも、バッタやカマキリは見つからないのです・・・。
そこで、帰りの会に、幼稚園にダンゴムシはいる。でも、バッタはいない。どうしてなのか?
バッタについてみんなが知っていることは何だろう?
バッタが好きな物って?などと、『バッタかいぎ』をしてみました。
幼稚園にいないのなら、小学校は?と、校庭に出かけてみました。
校庭の東側をずっと探したのですが、バッタはいません・・・。
ちょうど、校務員さんがみえたので、尋ねてみると、「みかけていない・・・。」とのこと。
小学校の20分休みになり、小学生になった卒園児の子達に会うことができたので、「バッタがいる所を知らない?」と尋ねてみると、「知ってる!プールの近くの所にいるよ!」
中には、「今、探してきてあげようか?」と見に行ってくれる小学生の子もいました。
そこで、翌日、バッタを探しに、みんなで小学校に出かけてみました。
「これこれ!(お兄ちゃんが)さっき(バッタは細長い草が好きって)言ってたやつ!」
バッタが好きな草もあるので、本当にバッタがいるのかも?と期待感が高まります。
バッタ以外にも、いろいろな発見がありました!
チョウの折れた羽を見つけて、「見せて!見せて!」「触りたい!」と、興味津々です。
羽を触ると、粉が付く!ということに気付いた子ども達。
「僕、その事を知っているよ。」「それは、でんぷん(きっと、鱗粉:りんぷん と言いたかったのだと思います♡)って言うんだよ。だから、でんぷんが無くなっちゃうと、飛べなくなるんだ。だからさ、チョウの羽は触っちゃいけないんだよ。」と教えてくれる子もいました。
知っている事と、実際に触れて感じていくこととをあわせて、学んでいく子ども達ですね。
「あ!たんぽぽ組の花!」と、たんぽぽの綿毛を見つけると、思わず1人2人3人・・・と、フーっと吹きたくなり、綿毛見つけも楽しんでいましたよ。
綿毛を吹く口元も、なんとも可愛らしいです♡
バッタ見つけが得意?なM先生が1番にバッタを見つけ、バッタがいることが分かると、こんなに小さなバッタを、よく見て探し、みんなで10匹ぐらい捕まえることができました。
バッタが好きな草を虫かごの中に入れ、育ててみたいと思います。
大人でも、改めて考えると、バッタのことって意外に知らないことが多いものです・・・。
どうやって生まれるのか、どんなところが好きで、どんなふうに成長していくのかなど、子ども達と新たな発見を楽しんでいけたら・・・と思います。
そして、バッタのいない加納幼稚園に、どうしたらバッタが来てくれるのか・・・、子ども達と考えながら、いろいろと試してやってみたいと思います。
生き物を飼育していると、様々なことが起きるのですが、たんぽぽ組では、『サナギが落ちちゃった事件』が発生しました・・・。
何人か、「わたし、名探偵だから!」と名探偵が現れました。
昨年の年長児が行っていた方法を紹介したり、本で調べてみたり。
また、家庭で考えてくる子達もいて、様々な救出作戦が生まれました。
どうしようかと、年中児なりに考える姿、やってみようとする姿は素敵ですね。
アゲハ蝶のサナギ3匹と、モンシロチョウのサナギ4匹を、全部違う方法で助けてみることにしました。
スプーン&フォーク作戦で落ちたサナギを救いあげるようです。
大人はスプーンですくうのか!と思っていましたが、まさかのフォークを選択。
フォークで刺されそう・・・どうするんだろう・・・と見守っていると、
手で触ってすくいあげる方がいいかも!と思ったようです。
手でスプーンの上に乗せ、「やった!救出、大成功!」と満足気な表情でした!
他にも、広告紙でサナギカップを作ったり、
ダンボールなど丈夫な台紙に貼り付けてみたり、
生まれたときに、のぼってつかまるところがあるようにと、棒を付けてみたり、
筒の中にティッシュペーパーを詰めて、その上にサナギを入れてみたり・・・。
そして、ボンドで貼り付ける方法も試してみることにしました。
Aさんが教えてくれた、頭の位置に気を付けながら、ボンドで台紙に貼り付けてみます。
去年の年長児から繋いできている幼虫の命と思うと、担任としては、なんとかみんな無事に生まれてきてほしい・・・と願っています。
子ども達と楽しみにしながら、観察していきたいと思います。
給食室から、野菜の皮などを少しいただき、”ダンゴムシは何を食べるのか?”も実験中です。
本に書いてあることばかりではなく、実際に見て触れて体験して感じ、学んでいくことも大切にしていきたいものですね。