5歳児 さくら組 5歳児 いちょう組

さくら組(5歳児)今週の1場面

6月12日(木)

楽しかったアクア・トト。子どもたちは、魚の絵を切ってマイ図鑑を作ったり、身の回りの物を使って生き物を作ったりしています。

中でも、帰ってきてすぐに作り出したのは、ガチャガチャです。意外すぎますよね!?(笑)

アクア・トトの出口前に並んでいたガチャガチャ。「やりたいな~。」「でも、お金ない!」「も~お母さんに(お金)もらってこればよかった。」「じゃぁ、幼稚園で作ろう。」…ほんとかな?…そしてお弁当の後、本当に段ボールを探して、子どもたちで作り始めていました。

「回すところは、真ん中にしようよ!」「私切る!」「支えるわ。」「出てくるところもいるよね?」「下の方だったと思う。」「お金入れるところもあるよね!」「ねーやっぱり回すところ、もう少し大きくなかった?これくらいかな?」「いいんじゃない?」

「ガチャガチャできるよ!って書いたから貼るね。」

「お金入れるところの下、(お金が)落ちないようにしなきゃ。」

「コロコロ~って(転がるように)ガチャガチャって出てくるよね?」

「これだとガチャ回せないから、(持ち手を)✕にする。」

「ぜんんぜん転がらない。」「もっと(転がすところは)グイーンって高くしようよ。」

「も~このガチャすぐ倒れる。」「棒で支えて!」

「転がるけど、出てこないな~。」

「ね~みんな、回してみてよ!」

この間、一人一人がそれぞれ、自分にできることを考えて、自分のやりたいことを宣言したり、周りに協力を求めたり、自分たちなりに工夫して、子どもたちだけでイメージのガチャを作っていく姿に、“作りたい”思いの強さの原動力”に教師は驚かされるばかりでした。楽しい雰囲気が保育室中を包み、とってもワクワクしました。

 

ガチャ熱は翌日にも続きます。

「そーいえばさ、ガチャって、何が出てくるか見えるよね?ここ切りたいな…」「Aちゃん、ここの可愛い絵切ってもいい?」「え?いいけど~。」「可愛いからこっちに貼ろうよ~。」

「このガチャ丸見えすぎ!(笑)」「透明にしようよ」「これならいいかも?」「あとでカーテンもつけよう。」

「私は、ガチャの中(身を)作る。」「私もやりた~い。」

「もっと転がる道増やすね。」「面白そう!」

「ここからボールが落ちちゃうんだよな~。(落ちないように)くっつけようよ。」

ガチャガチャは今まで遊んだことがある子が多く、自分の経験を思い出しながら、見た目を似せたり、ガチャの中身を手作りしたり、前日楽しかった転がす道作りの続きをしたりしていました。新しいアイディアを試すと、また新たな問題が発生し、作っていく勢いと瞬発力で乗り越えていきますね。逞しい!また、転がす道が長くなればなるほど、途中で落ちる確率も上がり、最後まで転がるように、どこで落ちてどうするとよいか考えたりして、根気強く作っていまし。作りながら、「これちゅうりっぷ作戦の時(玉転がしをプレゼントした時)と似てるよね。」「ドロドロの水流したやつも~」の言葉からも、今までの遊びがつながっているのを感じられます。

 

そして転換期の3日目。一つずつガチャが転がせるようになって喜んでいたはずが、A児は、「ガチャは自動で出てくるんだ!」と、納得がいっていない様子。「自動って?」教師も尋ねると、「回して出てきてほしい!」と強く訴えます。

B児も仲間入りして、紙の壁を作ったり、ガチャを大きいものにして、回すときに、芯とぶつかるようにしたりして試します。でもなかなかうまくいきません。

すると、B児が芯にストローをつけて、ストッパーにしようとうアイディアを出します。

“それならいけるかも”とA児も感じ、二人で固定して試します。無情にもか細いストローでは、ボールを支え切ることができません。でも、予想外のことって面白い!

それならとA児が二本目の棒をつけます。試すと、ガチャガチャを留めることはできますが、下に送ることができません。「そうだ!こっちに回そうよ。」反対に回すと、ガチャが反対側に押し出され、その反動で勢いを増したガチャが転がっていきました!大成功です!!周りにいた友達と喜び合いました。

このガチャの自動化をきっかけに、翌日も新たなガチャを作る子たちが、クラスの垣根を越えて集まり、新たなガチャ作りを楽しんでいます。

ちなみに2台目と3台目は同時進行中で、中に人が入って、操作するようです。発想が面白すぎますね!皆で楽しい共通体験をしたからこそ、思いが止まりませんね。思いを出し合って遊ぶのって最高に面白い!来週もお楽しみに!!