4歳児 れんげ組

れんげ組(4歳児)今週の一場面

新たに3羽のチョウが生まれて、またみんなで考えました。

初めてれんげ組で生まれたチョウには、育てたい意見が多くあり、死んでしまった後の意見も飼育の方法を考えて育てたい意見が多くありました。

そして3度目の3羽のチョウについて考えると…。

始めはまた同じように育てたい意見が多くありましたが、その中で「また死んじゃったら可哀そう。」という意見がでると、今までの事を思い出したのか、「広い外のがいいかもしれない。」「(外なら)結婚して赤ちゃん生んでくれる。」「また帰ってきてくれる。」とほとんどの子が逃がしたい意見に変わっていきました。ただ、1人の子はブレずにずっと「毎日見てたい。」と言い続けていました。

友達の話や意見を聞いて、自分の意見を変えられる姿、ブレずにずっと自分に正直な意見を伝え続ける姿。どちらも大切な育ちの姿だと思い、とても嬉しく思いました。どちらも平行線で、どうしたらいいのかを考えているとある子が

「3羽いるから、1羽残して2羽逃がしてあげるのはどう?」

と、どちらの思いにも合うような意見を出してくれました。

その意見のおかげで皆納得して、2羽逃がし、1羽飼うことになりました。

「元気に飛んで行ったね!」「やっぱり外がよかったのかな?」「帰って来てね!」「赤ちゃん生んでね!」と飛び立つ2羽を見送っていました。

チョウのおかげで、生き物に対して、みんなで意見を言い合い、どうするといいのか、どうしたいのかを考える貴重な時間を作ることができました。逃がしてしまうと死について考える機会もないチョウの飼育ですが、死を見届けるまで飼うことで、生き物の死を目の前で見て考えることができました。れんげ組の子たちは、チョウの命と引き換えに、少しずつ命を学び、命の尊さに気付いてくれているように思います。

保健指導で、夏休みの生活中に気を付けるといいことを教えていただき、ジュースの中にはどれくらいの砂糖が含まれているのかを見せてもらいました。こんなに入っていることに驚いている子や、ぴんときていない子、それぞれの反応はありました。実際にジュースくらい砂糖が入っている水を飲むと、「おいしい!」と飲む子や「甘くて美味しくない。」と飲む子、またそれぞれの反応です。飲み過ぎは体によくないため、家族で気にしていけるといいですね。

またまたカマキリの話になりますが、ある子が

「カマキリってなんで壁を登れるんだろう?」

と疑問をもちました。教師と二人で「なんでかな?」と考えましたがなかなか思い浮かばずに、帰りの会でみんなで子ども会議をひらくことになると、大盛り上がりでした。

・手が滑らないから登れる!

・食べ物(アブラムシやバッタ)が上にあるから登る!

・バッタを食べたいから登れる。

・羽があったら登れる。

・手が強いから登れる。

・上に登りたい気持ちがあるから登れる。手にのりが付いてる。

・この前カマキリが手に乗った時に、カマキリの足がチクチクしたり、粘々したりしたから!

・虫だから壁を登れる!

それぞれ思い付いたことをワクワクしながら話してくれて嬉しく思いました。そして

「虫だから」の部分で、虫で登れるのって何かな?と聞くと

・カマキリ ・クワガタ ・カブトムシ ・ダンゴムシ ・アリ ・カタツムリ ・アオムシ ・ナメクジ

などの名前が挙がり、みんなと虫の違いについても考えました。

すると、しばらくみんな考えた後

「靴下履いてないからのぼれるのかな?」

「私も裸足なら棒登りできるよ!」

「分かった!足の数!虫は足が6本あるでしょ?だからみんなも足がここら辺(脇腹辺り)にあったら登れるんじゃない??」

1人の子の疑問に対してみんなで考えて「そうかも!」という意見が出たり、「面白い!」と思う意見があり、みんなワクワクしていました。また、ちょっとした疑問をみんなで一緒に考える時間を大切にしていきたいと思います。