5歳児 さくら組

さくら組(5歳児)今週の1場面

4月25日(金)

給食の前、帰りの会など、クラスの全員が集うときには、歌を歌ったり、ゲームをしたり、絵本を見聞きしたり、話し合ったりするなどして、”皆で集まるときは、何か楽しいことがある”と感じられたらと願って過ごしています。

子どもたちが大発見したことを教師と一緒に伝えたり、嬉しかったこと、悲しかったことなども短い(3~10分)の話し合いを通して、その出来事やその時の気持ちなどが共有できるようにしています。

少しずつ皆が集まった時には”伝えたいことを言える時間”と感じ始めているようで「話したいことがあるの!」と誰かが口火を切ると、自分が経験したこと、思いついたこと、考えたことを伝え合います。

どんなことを話しているかと言うと…「アリがダンゴムシを巣の中に運んだこと」「休みの日に出かけたこと」「好きな色について」「好きなお菓子について」「歯科検診でドキドキしたけど、歯を見せられて嬉しかったこと」「卵から生まれた謎の生き物の誕生が嬉しくて、卵をたくさん集めたくなったこと」「ベタベタになりたくなかったけど、砂と泥で遊んだら、楽しかったこと」などなど。どの日も誰かが言った言葉を聞いて、それに似たことを伝えたり、自分と比べて一緒か違うかを知ったり、自分の思いを再確認したり、友達の新たな一面を知ったりしています。また、こうやって、話し合うことで、“やってみようかな…”と心が動いて遊び出す姿もみられます。

さくら組の数人が連日砂場で遊んでいることを知ると、その翌日、噂の砂山に登っている様子。

砂に乗っても”くずれない”ことを不思議に感じて、跳ねたり、水をかけたりします。さらに”掘ってみたい”思いにも駆られ、一人が掘りだすと、その面白そうな光景と、賑やかな声につられて、どんどん穴が増えていきました。

穴をそれぞれが掘ったら、二つの穴をつなげたい子も出てきました。トンネルですね。しかし、山が大きすぎて、対面まで掘り進められないと、隣の子の穴と繋げてみることに。その思いや行為も周りに伝わっていき、大人がびっくりするくらいの集中力で、掘り進めていましたよ。

砂場での形の変化に面白さを感じる子もいれば、泥の感触のひんやりとした気持ち良さを味わって、つけ合ったりする姿も見られました。

今までは自分の大好きな遊びを中心に遊んでいた子たちも、楽しそうな様子を目撃したり、友達の気持ちを知って新たに興味をもったりして、新しい遊びに一歩踏み出すことで、新たな自分(多様な感じ方)にも出会っているようです。

 

先週見つけた透明の卵に、ナメクジがついているのを見つけると、「他の卵が食べられちゃう~」とナメクジと卵を分けました。

翌々日、いつものように水をやり、卵を見ている中、卵がすべてなくなっていることに気づききました。周りをみていると、この前、卵と分けたナメクジたちが…(写真中央)

「え!?」「どうして???」「卵がなくなってる!?」「誰かに食べられた?いっぱいいない?」…「もしかして、ナメクジの卵?」「分からない!」「他のがいないか探そう」…「やっぱりナメクジかも」「あ~カブトムシだと思ったのに…」「でも、このことみんなに教えたい!」そして、一緒に見つけた先生や園長先生にも見せに行くことに!そこで、「もっと見やすくなる物があるよ!」マイクロスコープを教えてもらいました。肉眼と違ってはっきり見え、目の愛くるしさ、ナメクジの伸び縮みする可愛さが画面いっぱいに広がり、「わ~」「今動いたよ。」「なんか可愛い。」と感じたことを伝え合います。

帰りの会に驚きを伝えると、「赤ちゃんは可愛い!」「大きくなるまでは育てたい。」ということで、さくら組に新しい仲間が加わりました。もしかしたら、甲羅が生えてくるかもしれません。どんな変化が起こるのでしょう。楽しみですね。引き続き、関わっていきたいです。