4歳児 たんぽぽ組

たんぽぽ組(4歳児) 今週の1場面

6月27日(金)

月曜日、保育室にカエルがやってきました。

「生きた虫しか食べない。」

「飼いたい。」

「逃がしたくない。」

「狭い所は嫌だ。大きい所にしたい。」

いろいろ話す子ども達と一緒に、使えそうな材料はないかと、教材庫や園内を探しに出かけることになりました。

カエルが跳ぶことを思ったのでしょうか。

広くて天井が高いカエルの家にしたいようです。

子どもも、そして大人も考えを出しながら、カエルが逃げてしまわないように隙間に気を付けながらカエルの家を作っていきます。

「よし!あの場所にカエルの家を置きに行こう!」と出かけると・・・。

「あぁ・・・。牛乳パックが大変なことになっている・・・。」

まずは、水を溜めるために自分達が出したものは、自分たちで片付けます。

その後、覗き込んで見てみると、ダンゴムシやら、アリやら、ミミズやら、ヤスデやら、名前の分からない虫やら・・・。

様々な生き物が、大慌てな様子でした。

「(みんなが穴を掘った)ここだって、生き物の家になっているんだね。」

「住んでいるんだよね。」

バッタが欲しい!幼稚園に来てくれるといいな!と、子ども達が穴を掘ったり、水を溜めたりしていた時は、大人も一緒にバッタからの視点の思いでやっていましたが、普段あまり目にすることのない土の中の生き物の世界(セミの幼虫や蟻の巣など)に改めて気付かされ、新たに迎えたい生き物のことと、今までそこに住んでいた生き物のことと、色んな角度から考えていくと、”う~ん・・・”と悩んでしまう大人です。

子どもも学びがありますが、大人も気付きや学びがあり、考えさせられ、悩みますね。

きっと、見て、感じて、やってみて、悩んで、考えて・・・の過程にも価値があるのかなと思います。

新たにカエルの家を置こうとすると、

「まって!ダンゴムシがつぶれちゃう!助けないと!」

子ども達が一番に思うところはダンゴムシだったようです。

ダンゴムシを救出する頃には、他の生き物も逃げていき、カエルの家を置いて、水を入れて様子を見守ります。

カエルは、隠れたり、水の中を泳いだり!

「嬉しい!って言っている!」「喜んでいるみたい!」

「蚊がいるから、カエルぴょんは、ご飯食べられるぴょん!」

「遊んでてぴょん!」「またくるぴょん!」など、

気付けば、カエルに話しかける時は、語尾に「~だぴょん。」を付けている子ども達でした♡

安心して保育室に戻り、しばらくすると、嵐のような雨が・・・。

雨や風の迫力に大盛り上がりですが、カエルが心配な気持ちも。

なかなか人間の思うようにはいかない、カエルの飼育です。

難しさもありますが、気付きや学び、気持ちの変化が生まれる、生き物とのふれあいです。

子ども達と一緒に大人も考え、試しながら、来週も過ごしていきたいと思います。