5歳児 いちょう組

いちょう組(5歳児)今週の一場面

10月3日(金)

テクノランドがとても楽しかった子どもたち。

次の日、乾かしておいた木のお家が完成していました。

それを見るなり、「このお家もっと素敵にしよう!」「いいじゃん!何色にしようかな。」一気にイメージが広がります。

好きなように屋根に模様や絵を描く子もいれば、現実のようにドアや窓、芝生に駐車場まで描いている子もいて、空想の世界を楽しむ子もいれば、現実の世界で生きている子もいて、それぞれのイメージが面白かったです。

描いている途中で、「ねぇねぇ、ロボットのお家にピッタリじゃない?」「ちょうど(ロボット)入れる!」こちらもテクノランドで作成したロボットのキーホルダーがイメージと重なったそうです。ロボットが住んでいる家となると、家の中の内装まで描き始める子もいました。

(いろいろなコーナーがありましたが、たまたま私たちが一番初めに行ったコーナーがロボット作りでした。どの子もとても嬉しかったようで、肌身離さず最初から最後まで大事に持ち歩いている子が多くいました。)

それからは、木のお家と木片が繋がって、ロボットの街ができていきました。小さなロボットを使って、友達とのやりとりを繰り返し楽しんでいました。

 

先週お伝えしたアカタテハ蝶との出会い。飼育ケースで飼っていましたが、週明け明らかに元気がありません。

「ごはんをあげなきゃ!樹液は吸ってないし、入れてた花は枯れちゃっているし・・・。この花はあまり好きじゃなかったのかな?どうしよう・・・。」「私吸ったら美味しい花どこにあるか知っている!」「じゃあ取りに行こう!」

「この花もすごく良い匂いがするから、持ってきた!」「この花なら吸うかな?」

花を蝶に近づけると・・・。

すごい勢いでストローを伸ばして吸っていきます。それも小さな花の一つ一つにストローを入れ、確かめるように吸っていました。

「めちゃくちゃ飲んでる!」「やっぱりお腹がペコペコで元気がなかったんだね。」

そのことを帰りの会でみんなに伝えていると・・・。「やっぱり逃がしてあげた方がいいんじゃない?いつでも好きな花の所に行けるし。」「そうか。狭いところじゃかわいそうか。」(お腹を空かせていたことに申し訳なさを感じたのか、それとも新たにカマキリとの出会いがありそちらに気持ちが移ったのか・・・)「え〜でも逃がす前に写真撮ろうよ!」

いざ蓋を開けてみても、アカタテハは飛んでいきません。「なんで飛んで行かないんだろう?」「ずっとここにいたいのかな?」「このまま置いておく?」「でも飛んでいくところ見たい!」「いちょう組大好きって思っているのかも。」数分待っていると、「わぁ〜飛んでいった!!」「バイバイー!元気でね!」手を振っていると、その声が聞こえたかのように一度ここに戻ってきて、最後に挨拶をしに来てくれたようで、とても嬉しい気持ちになりました。

 

運動遊びも引き続き楽しんでいます。

ただ勝負となると途端に気持ちが揺れ動く子どもたち。”負けたらどうしよう””負けるならやりたくない”そんな気持ちをもつのは当然です。負けという結果が分かると、目を背けたくなるし、誰かのせいにしたくなるし、怒れてくるし、泣きたくなるし・・・。自分と他者を客観的に比べたり、速く走りたいとか勝ちたいというようなイメージがもてるようになっているからこその成長でもあります。

負けて今にも涙が溢れそうな子がいました。でも逃げ出さず、2回戦に挑みます。

後からその時の気持ちを聞いてみたら、「負けて嫌だなと思って泣きそうになったけど、やってみないと勝てないじゃんと思って。」気持ちが大きくなっているなととても嬉しく思いました。

友達の前向きな言葉を聞いて、頭で分かっていても、いざそういった状況になると心がついていかない子もいます。

難しいですね。一人一人の感じ方を受け止めていきながら、その乗り越え方を一緒に探しつつ、時に見守り時に背中を押しながら過ごしていきます。