【3月のサイエンスショー】
皆さん、こんにちは、岐阜市科学館です! 2月は「ミクロの世界」をテーマにショーを10日間行い、約600人の御客様に、顕微鏡を使った普段みられない世界を体験していただきました。
写真①は岐阜を代表する昆虫、ギフチョウです。黄色と黒色のだんだら模様が特徴的ですが、きれいな赤色も目を引きます。 写真②をご覧ください。顕微鏡でギフチョウの羽を拡大したものです。鱗粉(りんぷん)という、ウロコのような形をした組織で構成されています。この鱗粉一つ一つに色がついており羽の模様が形作られているのですが、実は黒色の部分に光を当てると別の色が現れます。 写真③は、写真②と同じ場所に光を当てたものです。写真②では黒かった場所に美しい青色が浮かび上がりました。この発色を「構造色」といいます。構造色は、色素による色ではなく、光の干渉、回折、散乱などによって生じる色のことです。ギフチョウの場合、光が当たって反射するときに、鱗粉の厚みや表面の形などが複雑に作用して、青色の波長の光だけが目に届き、青色に見えているのです。
3月のサイエンスショーのテーマは「光」です。「光」にまつわるショーを楽しんで下さい。
サイエンスショーは、休日(土曜日、日曜日、祝日、春休み期間等)に開演します。テーマは毎月変わります。演者も毎回変わりますので、何度でも見に来てください。 なお、春休み期間中は、ショーのテーマは日替わりになります。なにをやるかはその日のお楽しみですよ! 科学の不思議や面白さを、この機会にぜひライブで体験してみませんか? |
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