5歳児たいよう組

今週の1場面 たいよう組 (5歳児)

2月21日~22日 「サプライズ作戦」

 月曜日の朝、子ども達は登園すると、急いで遊戯室に走ります。「まだ(主任先生)来ていないよね?」「僕、(先生が)入らないように見張りしとるわ。」「まだみんな来てないから着替えたらばれちゃうよね?」いつもより、気持ちが高ぶっています。そうです。この日は、先週の水曜日に子ども達が決めたサプライズ作戦の当日なのです。いてもたってもいられず、遊戯室と保育室を走ったり、楽器を鳴らしたり、衣装を慌てて着たりと、どうにも落ち着かない様子。「見せたい」「楽しんでほしい」の気持ちの大きさが目に見えて伝わってきました。

 そして、迎えた主任先生のためだけのお楽しみ会パート2。もちろん、入場→合奏→劇→手話のフルコース。先日よりも、よい具合に緊張がほどけ、のびのびと表現していましたよ。終わったと後に、主任先生を囲むように丸くなり、話を聞きました。①「動き、セリフなど、堂々と演じられていたこと」②「以前との変化にとっても驚き、皆の頑張りがすごく伝わったこと」③「一人一人が楽しそうにやっていて、見ていてすごく楽しい気持ちになったこと」

 子どもたちは、話を聞きながら、顔を見合い、両手を上げたり、拍手をしたりして「作戦が大成功したこと」を喜び合いました。子ども達の中に、主任先生とも共に創りあげてきた実感があるからこその喜びであり、サプライズ作戦だったのだと思います。それほど誰かを想うことができ、その想いを一緒に形にし、気持ちを共有できたことを誇りに思いました。

 その後、次の願い「幼稚園のみんなに伝えたい」に向かって、招待するチケットを作りました。当初、皆で1枚を作り、人数分コピーをしようと思っていたのですが、「一人一人に作りたい」「名前を書いて渡したい」思いから、見に来てほしい人を思いながら、チケットを作ることになりました。チケットを渡す時、もらった人はもちろん、渡す子どもたちも、笑顔に溢れていて、招待することを心より喜んでいましたよ。

 楽し会パート3は、満員御礼。自分たちで招待しているのですが、「大人気や。」「いっぱいすぎる。どうしよう。」と、先週とは一味違うドキドキ・ワクワクを味わいながら行いました。全てを出し切った子どもたちの表情は、すがすがしさがありました。なつめ組の要望で、特別にりゅうにものせてあげると、自分たちも順番にりゅうにのり、とっても楽しい楽しみ会になりました。

 修了式まであと17日。このように充実した日々を、子どもたちが主体となって創っていけるよう、共に生活していきたいです。