学校ニュース

春の訪れが間近であることを感じています・・・

日によって2月特有の芯まで冷える寒さと,春をおもわせるあたたかな日差しの両方を感じた2月でした。
令和4年度もいよいよ最後の月3月を迎えようとしています。今年度の卒業式は3/7(火)に実施を予定しています。3年生の教室に飾られている卒業までの「カウントダウンカレンダー」も残り1週間をきりました。義務教育を終える今,どの子も胸を張って卒業してほしいと願っています。

在校生は,4月の新年度スタートに向け,生徒会役員選挙の活動や,卒業式後に岐阜西中を背負う「決意の会」の準備を進めています。今回は,2月の学校の様子を紹介します。

 

〇いじめ未然防止の取組
・2/3(金) いじめを考える日
今月2/24(金)に「ピンク・ハッピースディ」の取組を行うことを全校へ放送しました。チラシと保護者の皆様へのお願いは,生徒会執行部の子どもが作成したものです。ご覧になられたチラシは,地域の回覧板でも回覧いただくようお願いしました。

給食時間の昼の放送で生徒会の子どもが「ピンクハッピースディ」の提案した様子

・2/20(月) 絵本の朗読
「ピンク・ハッピースディ」を前に,人と違っていても大丈夫であることをテーマにした絵本「ピンクになっちゃった(ある日突然ピンクになってしまったペンギンの物語)」を生徒会執行部の子どもが昼の放送で朗読しました。

昼の放送で絵本を紹介する生徒会の子ども

・2/24(金) ピンク・ハッピースディ
当日は,呼びかけに応じて,ピンクの衣類を身に付ける子どもたちの姿がありました。その他,ピンクの小物を持参する子どももあり,様々な方法でピンクをアピールし,いじめの撲滅に向けた決意を確認し合いました。また,地域の方の中には,回覧板での働きかけを見て,ピンクのカバンを身に付けて,交通指導をしている校長先生にいじめ撲滅の運動に賛同の意思表示をしていただけた方もありました。この取組が,校区へ広く広がることを期待しています。保護者の皆様,地域の皆様,ありがとうございました。

 

上左,上右:ピンクの衣類を身に付けたこどもたち 下:ピンクのカバンを身に付けていただけた地域の方

 

〇今年度最後の土曜授業 「折れない心を育てる いのちの授業」
思春期を迎え,自分や周りの仲間のことをはじめ,様々なことで揺れ動く心の問題を抱えた子どもたちに,自分を認め大切に思う気持ちをはぐくむことを通して,相手をそのまま受け入れ大切にする気持ちをはぐくむとともに,自尊感情,自己肯定感を育むことをねらいとして実施しました。
講師には,一般社団法人 エンドオブライフ・ケア協会(代表理事 めぐみ在宅クリニック院長 小澤 竹俊 氏)の皆様をお迎えしました。はばたき学級は,来校いただけた講師の方にお願いしましたが,他の学級の講師の方々は,全国各地から10名以上の方々にオンラインで,本校の学級ごと(2年生は学年を二つに分けて実施)に指導をお願いすることができました。
2時間にわたり,ワークシートを使いながら,動画を交えて指導をいただくことができました。子どもたちは,「苦しい時にはどうするべきか」「苦しんだことはどんな意味があるのか」「苦しい時にはどう対応するのか」など,自身のこれまでの体験を振り返りながら「支えに気付く学習」を進めました。また,仲間の気持ちをどう受け止めるのか,「苦しむ人を前に自分ができること」として,「反復」という対応を心掛けると,相手が穏やかな気持ちになり,分かってくれる人がいるとうれしい気持ちになることを学びました。最後には,「どんな時に自分を大切に思えるか」を考え,「自分を認め大切にすること」へと学習を進めました。

オンラインで画面を見ながらの学習  講師の先生は全国から分担して配信いただけました

はばたき学級は来校いただけた講師の方と学習しました

オンラインですが意見のやり取りも行いました(発表している子どもの様子)

学習の流れにそったワークシートを活用

 

≪授業後の感想≫
・今回の授業を受けて,苦しみは,希望と現実の「ひらき」であり,「苦しみ」は,改善することが難しいものだと思っていたけど,「解決できることと解決できないことの2つに分けて考える」をやってみると,意外にそうではなく改善策が見えやすいことが分かったので,実用していこうと思います。(1年生)

・苦しみは「解決できる苦しみ」と「解決できない苦しみ」があり,「解決できない苦しみ」を無くすことはできないけど,支えがあれば穏やかに慣れるということに気付きました。これからは,自分が困っているひとを見つけた時には,自分が支えとなり,困っていることの話を反復して聴き,助けたいと思いました。(1年生)

・今日,折れない心を育てる命の授業を受けて,苦しみについて深く考えることができました。自分の希望はしっかりともっているのにうまくいかないことはたくさんあります。そんな時,支えはとても大切だと分かりました。支えとなる家族や友人,将来の夢などを支えとしていくことで,苦しみを乗り越えることができると分かりました。(2年生)

・私は,話を聞いて「苦しみがあっても支えがあれば,おだやかになれる」という言葉にすごく安心しました。もし,自分の周りに苦しんでいる人がいたら,今日,教えてもらった「反復」を使い,本心を聞いて分かってあげて,友人や大切な人を助けたいと思います。相手の話をしっかりと聞くことはとても大切だと思いました。(2年生)

・今,進路について,解決できない悩みで苦しみ,自分のことで手一杯で両親に強く当たってしまうことがあります。いつもそばにいてくれるのは,親しい人たちなのに,身近にいる人ほど感謝を伝えるのが難しいと感じます。今日の話の中にあった「聴いてくれる人」になることは,自分がなりたい職業で大事にしなければならないことだと思いました。「聴いてくれる人」になれるよう努力したいと思いました。(3年生)

・今日はお忙しい中,ありがとうございました。これまで,よく嫌なことがあっても,誰にも相談せず,ためこんでしまったり,何でも一人でやろうとしてしまったりして生きることが嫌になってしまうことがあったけど,今日の講話を聞いて,「つらいことがあったら誰かに頼ってもいいんだよ」と気持ちがとても軽くなりました。また,苦しい思いは希望と現実のひらきだと教えてくださり,進路のことでうまくいかなくてたくさん悩んだけど,家族だったり,友達だったり自分にとって大きな支えを大切にして頑張っていきたいです。(3年生)

 

〇今年度,活動の熱量が高まり,幅が広がった生徒会活動
 ・委員会合同の取組
「飛躍の会(3年生と1,2年生の交流 成長作文の紹介等)」や3年生の公立高校受検を控え,新型コロナウィルス感染症やインフルエンザの予防を徹底しようと,保体委員会と給食委員会が協力して給食前の手洗いを工夫する活動を行いました。衛生的に害のないインクを利用したスタンプ(商品名は記載しませんが手洗いをしっかりと行うために開発された商品です)を手に押し,そのスタンプが消えるまでしっかりと手洗いをすることで手洗いを充実させることが目的です。水は冷たいですが,普段より一層時間をかけて手を洗う子どもたちです。

上左:スタンプを押す様子 上右:手の甲のスタンプを確認
下:スタンプが消えるまでしっかりと手を洗う様子

 

・昼休みのスポーツイベント 「体育大会をちょっとだけもう一度」 2/15(水)から
体育大会で生まれた縦割り(団)のつながりは,いろんな活動で生きています。生徒会が企画し,昼休みを利用して1~3年生までの団をもとにしたスポーツイベントが行われました。限られた時間,限られた場所等,条件がある中で工夫した活動です。冬空の下,昼休みのグランドに子どもの声が響きました。


バスケットボールのフリースローで入った本数を競い合う様子


八の字跳びで回数を競い合う様子

 

・令和5年度前期生徒会役員選挙
来年度前期の生徒会役員を決める選挙への取組が始まっています。届け出を済ませた立候補者が朝の登校の時間を使って選挙運動が始まりました。


左:登校時に立候補を告げる立候補者と応援の子どもたち
右:立候補者のポスター掲示板(氏名は消してあります)

 

〇1,2年生 後期期末テスト 2/16(木),17(金)
1,2年生にとって今年度最後の期末テストを実施しました。


最後まで粘り強く取り組む子どもたち

 

〇3年生 奉仕活動(清掃活動) 2/16(木)
1,2年生が,期末テストの初日に下校した後の時間を利用し,3年生が卒業を前に,3年間生活した校舎へ感謝の気持ちを込めて普段は手が届かない場所を掃除する奉仕活動を行いました。


体育館の外の窓,掃除道具入れ,各教室の窓の欄間,非常扉の上などを掃除する3年生

 

〇シトラスリボンプロジェクト今年度も始動
今年度で3年目となるこの活動です。新型コロナウィルス感染症にかかわる差別の撲滅を願って,さらに医療従事者の方々へ感謝の気持ちを込めて全国に広がっている活動です。今年度も地域の医療機関等へお届けする予定です。また,卒業する3年生にも贈呈します。活動の意義を再確認し,1,2年生で製作を進めています。

上左:作り方のプリントを見ながら丁寧にリボンを作る様子
上右:できたリボンを一つ一つ確認する様子
下:グループ全員で完成を喜ぶ様子(ピースサイン)

 

〇岐阜市子ども作品展 校内入選作品の展示
市展への出展作品を選考する際に,校内入選となった作品を校舎の渡り廊下に展示しました。28日(火)まで,ホームページでも公開しています。是非,ご覧ください。パスワードはスマート連絡帳にて送信しました。


3階の渡り廊下の様子 左:美術の作品 右:書写の作品

 

〇あいさつ標語 優秀作品等決定
岐阜西中校区児童生徒を育てる連絡協議会が募集する「あいさつ標語」の優秀作品が決定しました。本校から最優秀作品1点,優秀作品2点が選ばれ,表彰を行いました。
最優秀作品 「心から 勇気一瞬 ありがとう」 1年生
優秀作品 「ありがとう その言葉にも ありがとう」 2年生
優秀作品 「ありがとう マスクを越えて 笑顔咲く」 3年生
優秀作品は,のぼり旗として学校の西門付近に設置します。

 

 


左:表彰された3名の子どもたち
右:のぼり旗として設置される最優秀作品

 

〇CVS(コミュニティ・ボランティア・スタッフ)の活動表彰
岐阜市教育委員会では,「地域で活躍したい」「地域に貢献してみたい」という志をもって,地域の様々な社会活動に参加する中学生,高校生を応援しています。本校では,朝の始業前の校地周りの清掃活動に定期的に取り組んでいます。それ以外にも登録している子どもが独自に様々な活動に参加しています。年度末を迎えるにあたり,今年度の参加回数に応じて表彰状と記念バッジが届きました。参加回数が10回を超えた子どもの中から代表者を表彰しました。来年度の募集が始まっています。多くの子どもたちが登録して活動してくれることを期待しています。

給食時間の昼の放送で校長先生から表彰の伝達をうける代表の子どもたち

 

〇飛躍の会
毎年,各学年でこれまでの中学校生活を振り返って自分の成長の様子をまとめる「成長作文」を書き,交流する機会を位置付けています。「飛躍の会」は,体育大会の団ごとに,3年生の成長作文を聞く機会です。この場は,3年生にとっては,中学校生活3年間を振り返って,自分の成長の様子や譲れないものとして大切にしてきたこと,自分の誇りと言えることなどを発表する場です。1,2年生にとっては,他学年との交流や3年生の話を聞くことを通して,よりよい自分づくり,学級・学校づくりへの意欲を高めることがねらいです。今年も,新型コロナウィルス感染症感染予防のため,オンラインでの実施となりました。限られた時間と条件の中で,団ごとに工夫して会を運営しました。


配信される3年生の話を聞く1,2年生の子どもたち


特別教室やワークスペースから配信する3年生

左:話を聞かせてくれた3年生にお礼の「For温」を書く1,2年生
右:会の終わりに全校放送でまとめの話をする生徒会執行部の子ども

 

〇春の訪れ
1年生が6月に段ボールコンポストで作った肥料を生かし,9月,12月に種をまいて育てた草花を校舎周りに植えてくれました。冬休み明けの写真と比べてみると,花の数が増えているのが分かります。春の訪れを感じる光景の一つです。

 

冒頭でも述べましたが,寒さの中にも陽光に春のまぶしさを感じる日が増えてきました。3年生の卒業とひとり立ち,1,2年生進級,それぞれが新しい環境,新しい立場で願いをもってスタートできるよう,最後まで,支援を続けていきます。

 

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