この日は、以前、いじめ対策監の先生が全校に音読した「そらいろのたね」の話をもとに、各学級で話し合った「そらいろのたね宣言」を発表しました。発表では、代表児童が、まず、学級の宝物を話します。そして、自分たちの学級を、更に温かく、安心できる場所にするために・・・という内容で各学級の「そらいろのたね宣言」を話します。低学年では、「だれとでもなかよく遊ぶ」「ぽかぽか言葉をつかう」「友達の話をしっかり聞く」など、仲間と関わるときに心がけることがたくさん発表されました。高学年では、「係・委員会活動では自分の役割をしっかり果たす」「安心して間違えることができる学級を目指す」など、主に集団生活での自分の立場を考えての宣言が多く発表されました。学年が上がるにしたがって、内容が高まっていることに感心しました。
【そらいろのたねのあらすじ】
そらいろのたねを植えて水をやると、なんと空色の家が生えてきたではありませんか! 空色の家はみるみるうちに大きくなり、たくさんの動物や鳥や子どもたちの楽しい遊び場になります。 しかし再びやってきたきつねが、みんなを追い出して空色の家を独り占めしてしまいます。すると、大きな家が消えてなくなってしまうお話です。
【校長先生のお話】
どうして大きな家がなくなってしまったのでしょう。それは、大きな家が、たくさんの動物や鳥や子供たちの楽しさや思いやりややさしさでできていたからです。それを、きつねが家を独り占めしようとしたため、たくさんの動物や鳥や子供たちがもっていた楽しさや思いやりや優しさもいっしょに出ていってしまったのです。一人では楽しさも思いやりも優しさもできないのです。また、だれか一人でも、それをもっていないと、すぐに壊れてしまうものなのです。楽しさや思いやりや優しさは、相手のことを考えることで作られます。みなさんは、相手のことを、「もしじぶんだったら」と考えられますか。行動する前、何かを話す前に、相手のために、少しだけ時間を使って考えることが大切です。