ある日のこと、思い出の森から根っこが生えているのを見つけました。AさんとBさんとCさんで引っ張ってみるも抜けませんでした。どうしようと考えた子供たちは、友達を呼ぶことにし、思い出の森の上から、「Dちゃん、手伝ってー!」と、助けを求めました。
どんどんと子供たちが集まり、みんなで繋がって引っ張ってみたり、スコップやスプーンを持ってきて掘ってみたりと、根っこの正体を探りました。
「何が出てくるかな?」「どこまでつながっているのかな?」と“ドキドキワクワク”しながら、掘ること5日間。その中で、たくさんの発見がありました。
・根っこはどこまでも続いている。
・何本も何本も土に埋まっている。
・根っこの先がとんがっている。
・根っこを引っ張ると、笹が動く。(笹の根っこだと気付きました。)
目をキラキラさせながら、「わあ!すごいね!」「もっともっと掘ってみようよ!」と子供たち同士で思いを伝えあう姿がありました。一緒に遊ぶことで、嬉しかったことや、面白かったことを同じ場で共有、共感していくことで、より遊びが楽しくなっているようです。
時には、掘る場所やスコップ取り合ったり、言い合いになったりすることもあります。思いがぶつかり合う中で、自分の思いを言葉にして伝えたり、相手の気持ちに気付いたりできるようになっていきます。「貸してって言うといいよ。」「嫌な気持ちだったんだって。」と思いの橋渡しをしながら、友達と関わり合う楽しさを感じていけるようにしていきたいと思います。