汚れることや全身で砂や泥の感触を味わうことに抵抗感がある子もいます。
無理にその遊びを経験させるのではなく、一人一人それぞれの興味やペースを大切に、やってみたくなるような環境を準備し、様子をみて待ったり、声を掛けたりしています。
年少時から砂場の近くでじっと友達の姿を見ていたAさん。
Aさんの心の中に、やったことがない遊びにチャレンジしてみるハート(気持ち)が大きくなっているということを伝えながら、砂場遊びに誘ってみました。
すると、「やってみる!」と力強い返事が返ってきました。
年長になると、今までは『やりたくない。』『できない。』と思っていたことも、『やってみたら楽しかった。』という経験を少しずつ積んできています。そしてその経験が自信につながっていますね。
Aさんだけではなく、樋の面白さを感じ始めたいちょう組の子どもたちです。
一気にたくさんの水を運ぶために、樋を使うというアイデアが出てきました。
樋をつなげてみると「あれ?水が流れない。」と気付いて、必死に手で水を流す子どもたち。
「どうしたらいいんだろう。」と投げかけ、考えてみると、高さを出すということをひらめきました。
さらに無人で水が流れるようホースを固定する方法を考えました。
樋を重ねてホースを挟む、ホースをガムテープで貼ってみる…でもなかなかうまくはいきません。
教師が答えを出すことを急ぎすぎないようにすることで、子どもたちは試行錯誤する過程に面白さを感じています。