あっという間に、2学期も終わりますね。今回は、担任が「こんな成長している姿もあるんだ!」と,感じた、子どもたちの嬉しかった姿をお伝えしますね。
「○○の折り紙を折りたいけど、分かんないよ...」と、困っていると、折り方を知っている子がいました。快く「私が教えるよ!まずはね...」と、優しく教える姿がありました。折り方が分かるよう、順番に伝える姿も、「○○くん、教えてほしいな。」と思いを伝える姿もあり、子ども同士の関わりが嬉しく思います。教師に聞いて解決することも一つですが、友達を頼りにしあえる姿が少しずつみられるのも年中ならではの姿ですね。
また、ある日は、鬼ごっこをして遊ぶ姿がありました。友達がやっている遊びに興味をもって、それぞれのタイミングではありますが、友達の輪に加わっていく姿を嬉しく思います。
鬼ごっこが始まる前に、狭い場所で作戦会議が始まります。(詳しい作戦を決めるわけではないですが、子どもたちは担任から逃げる作戦を念入りに立てているようです。)この、友達と近づいて、話をしている時間や雰囲気に居心地の良さを感じているようにも思います。こういう場面の積み重ねも、友達と一緒に遊ぶ楽しさを感じることにつながっていくのですね。
作戦会議の後は、みんなで逃げます。氷鬼やケイドロであると、「捕まっても、友達が助けてくれる!」という思いがあり、捕まっても何度も逃げて、繰り返し、友達と一緒に好きな遊びをしている姿もあります。
これだけ思いっきり走っていると、転ぶ時もあります。教師が近づこうとすると、その前に子どもたちが駆け寄っていきました。
「大丈夫?」「痛かった?」
優しく声をかけていました。転んだ子は、転んだことで気持ちが落ち込んでしまっていましたが、友達が駆け寄ってくれたことで、気持ちを立て直し、また鬼ごっこの遊びへと戻っていきました。教師を支えに気持ちを調整する経験も大事にしていますが、少しずつ友達の存在も支えになってきている姿にも思えました。
またある日は、ある子が動物の折り紙を作り、それを割りばしにさして、動物を動かして遊んでいました。教師は、「もしかして、先日見た人形劇を思い出しているのかな?」と思って見ていると、子どもたちから
「この間のあっけらかん(人形劇団の名前)のやつみたいやね!」
という声があがってきました。クラスに人形劇の時の写真を貼っていたので、それを見て、同じように黒の布を張った机を用意すると、周りの友達もその輪に加わり、人形劇ごっこのような遊びをする子も見られました。自分たちが経験したことを思い出して言葉で伝える姿、経験したことを遊びに生かそうとする姿に驚かされました。遊びの場を共有はしていますが、まだまだ、それぞれの世界で遊んでいます。3学期の遊びにもつながりそうでとても楽しみです。
子どもたちの姿や心はどんどん育っており、1学期以上に、友達との関わりが深まっている姿に嬉しく思います。保護者の方も、今学期も温かく見守っていただきありがとうございました。
3学期は1年のなかで1番短い学期にもなりますが、変わらず子どもとともにいっぱい遊んでいきます。冬休みもどうか元気にお過ごしください。年が明けて、また元気な子どもたちにお会いできることを楽しみにしております。