自分で見つけた幼虫を、クレヨンで紙に描いてきた年長児。
登園後、すぐに幼稚園の図鑑で調べる姿がありました。
「これかな?」「違うな」「もっとトゲトゲがあったし…」と一生懸命調べる姿に、周りの子も興味をもち、一緒に図鑑を見始めました。
もちろん、先生も一緒に調べます。
なかなか見つかりませんが、何冊も図鑑を持ってきて根気よく探す姿には、見ている大人も頭が下がります。
このように、子どもたちの『知りたい!』『不思議だな』という気持ちは、園でミカンの葉っぱにアゲハチョウが卵を産んだ様子を見たことから生まれていきました。
今も幼稚園がある日は毎日、生まれた幼虫を帰りの会の時間に先生や友達と一緒に観察をしています。
自分でどんな種類のチョウチョウがあるか調べてきた子もいます。
子どもの『知りたい』という気持ち、すごいですね!
子どもたちが興味をもったチョウチョウの卵・幼虫。
先生たちは、子どもたちの探究心をさらに深くするために、幼虫が葉っぱを食べたり、葉っぱに隠れたり、卵が孵化する様子を動画に撮るなど工夫しています。
先生も子どもと一緒に心をときめかせている幼稚園です。
幼虫を大切に育てている子に園長先生が寄り添い、一緒に幼虫を観察していました。連休前に、飼育ケースに入れておいた青虫を数えてみると、19匹いました。それぞれが随分大きくなり、体に白いラインが入っている青虫が活発に動く様子にくぎづけでした。
すると、一足先に生まれた幼虫が自分より体の小さい幼虫を食べる姿がありました!
「共食い」です。
その子は、園長先生と一緒に共食いをする様子を動画に撮って、帰りの会でクラスのみんなに見せてくれました。思いもよらぬ幼虫の共食いの様子にクラスの子どもたちは、目が点になりつつも、驚く様子がありました。
虫かごの中にいる幼虫の数が多くなると、自分の食べる葉っぱが無くなってしまうことも共食いの理由だそうです。そのことを園長先生と一緒に調べた子が、クラスのみんなに話してくれました。
1つの虫かごには、3匹まで幼虫をいれるとよいのだそうです。
友達も真剣に話を聞いていました。
園長先生も、アゲハチョウの幼虫についての図鑑を子どもたちに読み聞かせてくれました。
幼虫は、黒色だけれど、葉っぱを食べると緑色になる(脱皮をする)。
しかも4回もです!!
子どもたちもびっくり!!
担任も子どもたちも、初めて知ることに驚きと嬉しさが湧き、早速、明日、幼虫が過ごしやすいように数を数えて、飼育ケースを分けることになりました。
子どもたちのワクワクした気持ちが伝わり、先生たちも明日がワクワク、楽しみになっています。