5歳児 いちょう組

いちょう組(5歳児) 今週の1場面

5月9日(金)

朝、幼稚園に来ると、幼虫がいる虫かごを気にする子が増えてきました。

この日は、「大変!逃げ出している!」と、虫かごから数匹の幼虫が外に出てきてしまっていました。

「はらぺこ(あおむし)だからな~。」

「ごはんが足りないんじゃない?」

友達や教師と一緒に、理由を考えます。

幼虫の共食いを見た子どもたちは、ごはん(葉)がなくなると、また共食いをしてしまう・・・と考える子もいました。

そして、虫かごをよく見ると、モンシロチョウの幼虫が、さなぎに変化していることにも気付きました!

「もう(さなぎに)変わっている!」と、アゲハチョウと、モンシロチョウでは成長のスピードや、食べるもの、幼虫やさなぎの色や形の違いに、実体験を通して、気付き始めています。

お腹を空かせている幼虫のために、ミカンの葉を取りに行きます。

最初の頃は、とりあえず切りやすそうなところからハサミで切っていた子どもたちですが、最近は、「ここに卵があるから・・・。」「この卵は黒っぽいから、もうすぐ生まれるかも・・・。」「(幼虫が)小さいから、生まれたばっかりだね。」と、注意深く観察しながら、何もいないミカンの枝をハサミで切るようになってきました!

子どもたちの会話が変わってきたことに、驚き、嬉しく思います。

「これは、生まれたばっかりの幼虫だ!」「卵の殻を食べてるよ!」

以前は、教師が見つけて注目する先を声掛けすることもあったのですが、最近は、子どもたちの方が、1~2mm程の小さな世界の変化に素早く気付き、教えあい始めています。

その観察眼にも、驚くばかりです。

やはり、生まれたての小さな命を目の前にすると、「かわい~。」と、うっとり見つめています。

中には、「生まれてきてくれてありがとうね♡」なんて、幼虫に声を掛けている子もいました。

そんな子どもたちに、教師の方がウルっときますね。

共食いの場面を見て、1ケースに3匹までにする!と決めた子どもたちは、早速、幼虫の引越し作業です。

葉が枯れないように、オアシスを使っていることを見て知り、「オアシスも準備しなきゃ!」と張り切ります。

園庭で準備していたので、異年齢児も気にして、近づいてくる子たちがいました。

「これはね~、水につけるんだよ。」

「強くはダメだよ。割れちゃう(形が変形してしまう)から!」

進級当初より、年少児に対する話し方も変わってきています。

でも、まだまだ年少児。

「もういいよ!オアシスちょうだい!」と声を掛けても、「いや。」と・・・(笑)

「はぁ~、まぁ、しょうがないか~。」と気長に待っている年長児も、かわいらしいです。

一緒に、世話する中で、蝶などへの興味が異年齢児に広がっていくと嬉しいです。

世話する中で、脱皮の皮を見つける日もあり、触ってみる子も!

日々の新たな発見が楽しいですね。

”よく見る”が少し意識されるようになってきたのでしょうか?

夏野菜植えでは、野菜の種類による葉の形の”違い”、双葉と本葉の形の”違い”に、気付く子たちが出てきています。