6月28日(水) 岐阜市社会福祉協議会・社会福祉協議会木田支部より、10名の講師の皆様をお招きして福祉体験が行われました。
高齢者疑似体験では、両手・両足に重りを装着し、肘や膝にサポーターをつけて、加齢による筋力の衰えや動きにくさを体験しました。また、手袋を付けた手指感覚の低下や、ゴーグルをつけた視力の低下と視野の狭さを体験しました。
実際に、ペットボトルの蓋の着脱、新聞を読むこと、財布から決められたお金を出すこと、箸を使った豆つかみを行ってみました。普段は簡単にできる動きも思うようにはいきません。
児童の感想から、「体がとても重くて大変だった。」「豆つかみは、簡単そうに思えたけど、手元がはっきり見えなくて、箸をとるのも大変でした。」という感想が聞かれ、高齢者になったときの筋力の低下や動きにくさを感じることができました。これまで、何気なく送っている日常生活が、高齢者の方にとってみれば大変なことがあることを知ることができました。
後半は、車いす体験です。はじめて車いすに触れた児童も多く、車いすの扱い方に苦慮しながら、段差や障害物を避ける体験を行いました。実際に車いすに乗ってみると思うように左右に操作しづらかったり、一人では段差を超えられなかったりするなど、移動の難しさを実感しました。また、段差を超えるときには介助が必要となります。介助役の体験では、車いすの前方を上げながら段差を乗り越えることがむつかしく、日常生活の中での車いすの活用は、困難な場面があることを実感しました。
高齢者疑似体験や車いす体験を通して、高齢者や障がいのある方のおかれている状況を知ることができました。今後、誰に対しても優しい社会になることを願い、日常生活でどのようなことに気を付けるとよいかを考えていきます。