学校行事

足りないおにぎり… 配る?配らない?(6年生防災教室)

今日10月30日(木)、6年生で防災教室を行いました。
講師として、保険会社より杉浦 拓未 様と佐々木 良子 様をお招きし、地震を中心とした災害への構えや被災した際の避難等についてお話しいただきました。

まず、地震のメカニズムや住宅、家財の倒壊被害を減らすことについて学びました。
子どもたちは、住宅の骨格模型(紙製)の土台を揺らしながら、筋交い(すじかい)の有無によって建物の揺れに大きな違いがあることを自分の目で確かめ、耐震や免振についての意識を高めました。

また、地震で被災した際、避難所でどのように行動すべきかについても考えました。
『避難所に100人の避難者がいる中、食糧支援のおにぎりが20個しか届かなかった場合、それを配りますか、配りませんか』というテーマが出され、それぞれのグループで意見を交流しました。

「配る」と考えた子たちからは、「食べないのはもったいないから配れるだけ配る。」「次に届いたときに、今回食べられなかった人を優先して配る。」「高齢者や子ども、乳児がいるお母さんなどを優先して配る。」「20個のおにぎりを全部1つに混ぜ合わせ、それを20個に分けて配る。」といった意見が出されました。
一方、「配らない」と答えた子たちからは、「不公平だから。」「けんかや暴動が起きるかもしれないから。」といった理由が述べられました。
今日の授業では、「どちらの意見が正しいか」ということではなく、様々な意見、様々な立場を尊重しながら判断していくことが大切にされ、子どもたちはより広い視点から考えを深めることができました。

災害は、いつ、どこで発生するかわかりません。だからこそ、物心ともに普段からの備えが肝心です。
そうした点で、今日の学習は子どもたちにとってとても意義深いものになりました。
講師の杉浦様、佐々木様、ありがとうございました。