学校ニュース

(1月10日)彫り進めて 刷り重ねて

4年生、5年生が図画工作の授業で版画の作品を仕上げていました。どちらの学年も、一般的な黒白の版画ではなく「色版画」に取り組んでいました。

まずは5年生の版画の様子です。彫刻刀を使って丁寧に彫り進めた版木に 『赤』『黄』『青』の3色のインクで色を重ねていきます。1色ずつ順に刷るために、1色終わったら版木を洗って色を落とし、次に新しい色を重ねます。この2人は、最後の1色である『青』のインクを塗っています。版木を見ると黄色と赤色がうっすら見えるので、この2色は終わっていることがよく分かります。

先に刷った2色の版画とずれないように、息を合わせてそーっとゆっくり重ねています。

ばれんですみの方までしっかりとこすり、少しずつ板から紙をはがしていきます。うまく刷れているかな・・・ドキドキしますね。

「できたーっ!」背景が、赤色で刷った後に青色が重なって紫色っぽくなっています。色の重なりによって、使っているのは3色だけど、それ以上のいろいろな色が出せるんですね。完成画をイメージするのは難しそう・・・でもその通りになっていたら嬉しい。

続いて4年生の版画です。手元にあったのは、なじみのある白黒の版画の作品です。でも・・・「あれ?」できあがった版画の作品に裏側から絵の具で色を付けています。色を考えながら、虹のような模様がどんどんできあがっていきます。

裏側に色を付けてどうなるのかな・・・。できあがっている作品を見て納得!なるほど、なるほど、こんな風に素敵に仕上がるんですね。彫刻刀で彫って白くなっている部分だけ、裏に塗ったカラフルな虹色が透けて見えるという仕組みのようです。

ことらの色版画も、とっても素敵です。同じ「色版画」でも、刷り方や色の付け方でずいぶん違った感じの作品になるんですね。